放送内容

HATENAVI

2013/08/07 放送
涼しいのはどっち? 夏のヒンヤリ生活術

涼しいのはどっち? 夏のヒンヤリ生活術

“アイス”と“スイカ”涼しいのはどっち?

最初に調査したのは夏の定番“アイス”と“スイカ”。

涼しくなるのはアイスかスイカか?
そもそも人が涼しく感じるのはどういう事なのか?

皮膚には交換神経という温度を感じるセンサーがあります。
冷たい風が当たると、昼表面から熱が奪われ、人は涼しいと感じます。
従って、皮膚の表面温度が下がれば涼しく感じるということ。

では、スイカや冷たいアイスを食べると皮膚の表面温度はどうなるのか?
海水浴に来ていた人にご協力いただきサーモカメラと赤外線体温計で皮膚の表面温度の変化を見て行きます。

サーモグラフィーで見た映像は、色の赤いところが表面温度の高い部分。
赤色が少ないほど、表面温度が低い。
つまり体が涼しい状態といえます。
6分後…アイスを食べている女性の胸のあたりの部分が黄色く変わってきました。
表面温度が下がり体が涼しくなっている証拠です。

10分後、ほぼ同時にみなさん完食。
スイカを食べた人、アイスを食べた人の顔や胸のあたりの表面温度が下がっています。

食後から5分後、スイカを食べた人の表面温度は開始直後より下がっていますが、アイスを食べた人は胸のあたりが赤くなってきました。

胸元の表面温度の変化を比較してみると、アイスはすぐに表面温度が下がったものの食後から6分後には食事前よりも高くなっていたんです。

一方スイカは、食べ始めてから少しずつ下がり、食べ終わって6分後には1度前後下がりました。
なぜ、冷たいアイスを食べたのに表面温度がもどってしまったのでしょうか?

近藤先生に伺うと、冷たいアイスを食べると瞬間的に体は冷えますがその反動で体はアイスに含まれる。
糖質、脂質を燃焼させ、かえって体温を元に戻してしまっていたんです。
一方、スイカが涼しくなったのはある理由があるそうです。
スイカにはシトルリンというアミノ酸が含まれています。
このシトルリンが体に入ると皮膚表面の血管を広げて血行をよくし、皮膚から熱を逃がしてくれるんです。

この結果から瞬間的に暑さを和らげたいならアイス。
涼しさを持続させたいならスイカを食べるという結論になりました。


暑い夏に入ると体が涼しくなるのは熱いお風呂とぬるいお風呂のどちらなのか?

明神の湯に協力してもらい露天風呂にある42度の熱いお風呂と、35度のぬるいお風呂2つで検証を行います。

ご協力していただいたのは4人の男性。
赤外線の温度計で表面温度も計測します。
熱いお風呂とぬるいお風呂に2人ずつに分かれてもらい、10分間入浴してもらいます。
入浴後、サーモで見てみると、みなさん一様に表面温度が上がっています。

5分後…熱いお風呂の男性たちどんどんと緑の部分が多くなり表面温度が下がっています。

一方、ぬるいお風呂の人はあまり大きな変化はみられません。
15分後、暑いお風呂の男性たちには、赤い部分がほとんどなくなりました。
一方ぬるいお風呂に入った男性たちは湯上がりに比べてあまり変化は見られません。
表面温度を比較するとぬるいお風呂の男性たちはおよそ1度下がっているのに対し暑いお風呂の男性たちは2度以上も下がっていたという結果に。

近藤先生によると、より熱いお風呂に入る事で、よりたくさん汗をかき皮膚から熱を逃がし、表面温度が下がります。
すると人は涼しさを感じます。

このことから、熱いお風呂とぬるいお風呂では、熱いお風呂のほうが涼しくなるという結果となりました。

ただし熱いお風呂が苦手という方、ぬるいお風呂でも30分以上入る事で体が芯まで温まり同様の効果がえられるそうです。
しっかり体を温めて汗をよくかくというのがポイントだということです。