放送内容

HATENAVI

2013/11/04 放送
世界に進撃する若手デザイナーとは?

世界に進撃する若手デザイナーとは?

先日「日本の和食が、世界無形文化遺産へ」といったニュースが話題になりましたが、その和食やアニメと並び、安倍内閣が必死で海外に売り込みを図ろうとしているものがあります。

それが、日本のファッションブランド。

日本には原宿系のカワイイファッションもあれば、ハイファッションの世界的デザイナーもたくさんいます。
しかし、彼らビッグネーム達はみな70代。
今後彼らに続く、世界的デザイナーの育成が急務なんです。

そんな中、未来を担う若手デザイナーの発掘を目的としたコンテスト「アジア ファッションコレクション」が開催されました!

優勝者にはなんと、世界のデザイナーたちの憧れニューヨークファッション・ウィークにデビューすることができるのです。

ZIP!は、その戦いの舞台裏に独占密着。
世界に羽ばたくデザイナーの誕生の瞬間を捉えました。


ファッションの専門スクールを運営するバンタンとパルコが共同で行う今回のコンテスト。
デザイナー志望の学生72人が予選に参加し1次、2次審査を経て最終選考に進む12人が決まりました。

その選ばれし12名の中でZIPが注目したのは独創的なデザインでコンテストに挑む3人。

一人目は、最年少の19歳で選考に残った高橋充輝さん。
今回「動物たちの晩餐会」というテーマで6体の服を制作しています。

そんな高橋さんが、今回最大のライバルとして名前を挙げたのがモンゴル人のヤオさん。
作品テーマは西洋と日本の融合。
素材には日本の着物をメインに使っています。
大胆にも着物にピカソの絵を刺繍したワンピースを製作していました。

そして、教室の隅で黙々と作業するデザイナー 清優海子さん(20歳)。
8月の2次審査で、大量の編み物を使った作品をプレゼンし審査員たちを驚かせました。
しかし、コンテストまで1週間を切ってもまだ3割しかできてないそうでただひたすら作業をすすめていました。
彼女の横にはボランティアで手伝ってくれている友達が必死の作業。
編み物の作品を全部で6体発表するため、居酒屋のバイトでためた20万円近くを材料費につぎ込んでいるそうです。


ニューヨーク行きをかけて急ピッチで制作を続ける12人のデザイナーたち。
このうち上位2名がニューヨーク行きの切符を掴むことができます。

作業は順調に進み、清さんの友達が編んでくれていたベルトも腰に巻ける長さまで伸び。
高橋さんのゴリラスーツも完成が見えてきました。

そんな中、コンテスト直前あの優勝候補ヤオさんにトラブルが!
イメージとは違う仕上がりになっていたのです。
直前になって大直しがでてしまいました。

その頃、舞台裏では各自が最終調整。
最年少高橋さんはゴリラスーツをモデルに着せヤオさんは、あの問題箇所を直前まで手直し。
皆さんよりよいものを作ろうとぎりぎりまで作業をしていました。
そしてコンテストが開幕。
ひとり6体から8体の作品を発表。 

それをレディーガガの靴などを手がけるアーティスト舘鼻さんら4人の審査員が採点しニューヨークで世界デビューを果たすデザイナーふたりを選出します。

西洋と日本の融合をテーマにしたヤオさん。
着物にピカソの絵を施したワンピース。
色使いはモンゴルの要素も取り入れあでやかに仕上がっています。
そして直前に大直ししたあの作品は、花のコサージュを急ピッチで作り上げシルクのよさを引き出した動きのあるデザインに変更されていました。
優勝候補と言われるだけの出来栄えです。

そして最年少高橋さんの作品。
動物の筋肉をリサーチして作った渾身のゴリラスーツ。
圧倒的な存在感をかもしだしていましたがこの大胆なデザイン!
審査員をうならせることはできたのか?

最後は清さん。
ニットで編んだ独創的な作品。

そして結果発表!
一人目はレザーを使用しエレガントな作品に仕立てた岸本さんに決定。
しかし、あともうひとりNYに行ける人が。
果たして、ZIP!が取材した3人の中から名前は呼ばれるのか?

なんと!
ニットの作品を作っていた清さんがNY行きの切符を掴みました!

今回参加した12人の若手デザイナーたち。
彼らの中から、世界的デザイナーが生まれる日も近いかもしれません。