放送内容

HATENAVI

2014/06/12 放送
この夏大注目!新調味料「塩レモン」

この夏大注目!新調味料「塩レモン」

ジメジメと蒸し暑く食欲も落ちるこの時期。
そんないま、料理にかけるだけでなんでもさっぱりと美味しくなる魔法のような調味料「塩レモン」が話題となっているんです。

「塩レモン」とは、北アフリカのモロッコで使われているレモンを塩漬けにした調味料。
それが最近、料理にもあう万能調味料として雑誌などで数多く取り上げられ先月発売された塩レモンを使ったレシピ本も、わずか3週間で5万部を突破、いま注目の新調味料なんです。

主婦を中心に100人の人に聞いてみると塩レモンを知っていると答えた人は37人。
スーパーなどではあまり
売っていないため自宅で作るのが“塩レモン”。
しかしそのため、興味はあっても作り方や使い方がよく分からないという声が多かったんです。

そこで、まず調査したのはこの“塩レモン”の作り方。

塩レモンのレシピ本を出している料理研究家に教えていただきました。

用意するのは国産のレモンと粗塩。
レモンは皮ごと使うのできれいに洗い水気もとります。
保存用のビンも熱湯などであらかじめ消毒してください。

レモンは端を切って8等分に切り分けボウルに移します。
そして、レモンの重量の1/10の塩を入れ、瓶に移して密閉し1週間待つだけ。

冷蔵庫で保存し2~3日に一度は出してビンをよくふります。
しっかり塩とレモンがなじめば、お手軽な簡単調味料「塩レモン」の完成です!!

この塩レモンを塩のかわりに使うことで、塩気とレモンの風味がしっかり味わえるポテトサラダが作れたり、スープやパスタなど、どんな料理にもかかせない塩をなんと一切使わずに作ることだってできるんです。

そのため、一般の人がレシピを公開しているアプリでも600件以上の塩レモンレシピが投稿されるなど人気の高い調味料なんです。


続いて皆さんが、普段どのように塩レモンを使っているのか調査。

塩レモンを使ったドレッシング
作り方は細かくみじん切りにした塩レモンをサラダ油やお酢などと一緒に混ぜるだけ。
よ~く混ぜたあとは、お好みで野菜とからめて盛り付ければ、夏でもさっぱり食べられる塩レモンサラダが完成。

塩レモンのネギ塩ダレを使った特製肉料理
用意するのはネギとごま油、そして塩レモンです。
使うのは塩レモンの実ではなくビンのなかの果汁のみ。
実の部分よりレモンの風味をしっかり感じられるそうです。
最後に豚肉の上にのせれば、塩レモンのネギ塩ダレを使ったとくせい肉料理の完成です。

塩レモン入りのエビピラフ
塩レモンをそのままお米やバター、むき海老と一緒に入れて炊きます。
炊きあがった後はしゃもじでほぐすだけ。
塩レモンは簡単に崩れるのでまんべんなく混ざります。



この塩レモン、つけこむことでなぜおいしくなるのでしょうか?
味の成分を数値化することが出来る特殊な実験施設でそれぞれの味の成分の違いを数値でみてみると、すっぱさを感じる酸味や、しょっぱさを感じる塩味は塩レモンのほうが抑えられていることがわかります。

そして注目なのは食べた後に味の余韻が残るコクの数値。
付け込む前にはなかった、コクの数値が上がっていたのです。

これは、塩がレモンの酸味を吸収し酸味をやわらげ、さらにレモンが熟成することで旨味やコクが増したといいます。

付け込むことで、塩とレモンが長所を引き出しあいおいしさを感じる調味料になっていたんです。

適度な酸味やしお味、風味も残すことで素材の味を引き立てることが万能調味料といわれる理由だといいます。