2008 8 16

番組あてに、ある家族から深刻な悩みが寄せられました。
飼っているネコが突然豹変。家に入ってくる全ての人間に襲い掛かかるというのです。
スタッフは、早速連絡をくれた藤村由美子さんのもとを訪れました。
そして家の中に案内してもらうと…
そこには、まるで「誰も入ってくるな!」と言わんばかりに唸り続けるネコ、ぐら
ぐらは、近づくカメラにも襲いかかってきました。

しかし、由美子の話によると、人が来なければぐらは、おとなしいネコだといいます。
普段のぐらは、由美子さんと2人だけの時はとてもおとなしく、家の中を自由に歩き回っているのだといいます。
しかし、家に人を呼ぶ時は、噛みついてしまうのでケージに入れておかざるを得ない状態。
さらに、一度興奮状態になると、ぐらは、由美子さんにも牙をむいてくるのです。
噛みつかれて5針縫う大怪我をおったことも…。
これほどの興奮は、血圧の上昇を招き、ぐらの体にも大きな負担となってしまいます。
そのため由美子さんは、エサに精神安定剤を混ぜてぐらに与えているのです。

そして、何よりも由美子さんを悩ませている事が。
その理由は…なんと、ぐらは、家族の恵美さんにも襲いかかるというのです。
激しくうめきたてるぐら。恵美さんが家にいる間、ぐらは、ずっと威嚇し続けるのだといいます。

しかし、そもそもぐらのことを一番かわいがっていたのは、恵美さんでした。
ぐらが赤ちゃんの頃、哺乳瓶でミルクを与えていました。
一人っ子の恵美さんにとって、ぐらは、まるで兄弟のような存在。
しかし、大学進学を機に下宿生活を始め、家にいる事が少なくなった恵美さん。
ぐらが凶暴になってからは、2年以上もまともに実家で過ごす事ができず、近くにいる祖父母の家で寝泊りをしているのです。

3年前までは人懐っこいネコだったというぐら
一体、なぜ家に来る人を襲うようになり、よく懐いていた恵美さんまでをも寄せ付けないのでしょうか。

そこで、動物と話せる女性ハイジがぐらのもとへ。
早速、家族の案内でぐらのもとへ…。
ハイジ:『すごく怒っている』 警戒しているのか、激しくうなるぐら
しかし、ハイジがぐらのすぐ近くまで歩み寄ると、泣き止みました。

ハイジによると、ネコの目を見つめ、ゆっくりとまばたきすることは、ネコに安心感を与える愛情表現なのだといいます。
人が来れば必ず激しくうなり威嚇していたぐらが、ハイジを前にして急におとなしくなったのです。

続いて、ぐらの気持ちをハイジに聞いてもらうことに。
由美子さん:「どうしてそこまで威嚇するのか?どうしてこの家に誰も入れたくないのか…。」

早速、ぐらへと意識を集中させるハイジ。
ハイジ:『すべての原因は、この家にあるわ。ぐらは、前に別の家に住んでいたことがあるでしょ?この家とは違う、もっと和風の家具がいっぱいある家。』

由美子さんは、3年ほど前まで両親の住む日本家屋で、恵美さんと一緒に暮らしていたといいます。
しかし、手狭になったため、今の家にぐらを連れて引っ越してきたのです。
由美子さんは、両親や娘の事を思ってした引越し。
ハイジ:『でも、この家が気に入らないんじゃない。ぐらがイヤなのは、家族が別々に暮らすようになったこと。ぐらにとって家族は、あなた達が考えている以上にとても大切なものなの。なぜなら、ぐらは、とても小さい頃に自分の家族を失っているからよ。』

実はぐら、生後わずか2週間たらずでゴミ箱に捨てられていたネコだったのです。
ハイジ:『ぐらは、母親と引き離されゴミ箱に捨てられていた。まだ赤ちゃんだったぐらは一人ぼっちでとても怖かったわ。だから、由美子さんに拾われて賑やかな家に来た時は、暖かくて楽しくて本当に嬉しかったの。でも…この家に引っ越してぐらはまた家族を失ってしまった。そう感じたの。そして、もう2度と家族を失いたくないと思うあまりに、独占欲が強くなってしまったわ。』

ハイジ:『ぐらは“僕たちの家に近づくな”とそう思っている。家に来る人があなたを連れて行ってしまうかもしれないと心配しているの。ぐらにとってあなたは大切な家族なのよ。ぐらは由美子さんを失いたくない一心で、家に来る人を威嚇していたの。』

それでは、なぜ、ぐらは恵美さんまで威嚇するのか?
再び、ぐらへと意識を集中させるハイジ。

ハイジ:『ぐらから感じるのは許せないほどの怒り。“どうして僕を置いて出て行ったんだ”って。あなたがあまり家に帰ってこなくなって、ぐらは本当に寂しかったの。そして、悲しみは怒りへと変わったわ。ぐらは小さい頃、恵美さんに抱っこしてもらうのが大好きだった。とても愛情を感じていたわ。だから、ぐらは、あなたが帰ってこなくなって“僕、嫌われちゃった”って思ったの。』

ハイジ:『今、感じている気持ちを素直に伝えるの。あなたがどれだけぐらを愛しているのかを心の底から伝えるのよ。』

恵美さん:「ぐらのことが嫌いで家を出て行ったんじゃないよ。勉強をするためにぐらと離れなきゃいけなかったの…。」 とぐらに本心を伝えます。

すると…ぐらがおなかを恵美さんに見せました!

ハイジ:『ぐらが、心を開き始めているわ。ぐらは“僕に触って”って言っているわよ。大丈夫。ゆっくり少しずつ近づいて行ってください。まずは、指先でちょっと触ることから始めてみましょう。』

その時でした。
ためらう恵美さんに、なんと!ぐらの方から優しく手を伸ばしてきたのです。
さらに!ぐらは、体をあずけてきたのです。恵美さんにとって実に3年ぶりのぐらの感触…。
恵美さん:「かわいい…すごいかわいいです。」
ハイジ:『そう、怖がっていたら動物は心を開かないの…。』

こうして、由美子さんと恵美さんは、ぐらとの信頼関係を取り戻す大きな一歩を踏み出しました。

photo

photo

photo

photo

このページのトップへ