2010 5 29

寂しそうにしている、この犬の名前はオハナ。
飼い主は、谷田部達也さん。
夏は達也さんと海に出掛け・・・冬はゲレンデで雪遊び・・・
どこに行くにも2人は一緒でした。

でも、その達也さんは、もういません。昨年3月、32歳という若さでこの世を去ったのです。達也さんの死因は、生まれつき心臓に病気があり、それによる心臓発作。

オハナと2人で暮らすアパートの洗面所で倒れ、亡くなってから、なんと5日間もの間、発見されなかったのです。その間(かん)、亡くなった達也さんの側にいたのはオハナだけ。オハナは飲まず食わずで、達也さんの遺体と過ごしたのです。

心臓の持病が、長く小康状態だったので、普段元気だった達也さんとご家族との連絡は月に数回。それが発見を遅らせる原因にもなったのです。お母さんやご家族が対面したのは、遺体が運ばれた警察署のベットの上でした。
母(せつ子さん):「こんな所でどうして寝てるのって感じで、信じられなくって」

そして、オハナは達也さんのご家族に引き取られ、今、達也さんの実家で暮らしています。しかし、達也さんを失ってからオハナの体に、ある辛い変化が現れているといいます。それは・・・

オハナの体に大きな腫瘍が! 1か所だけではありません。なんと全身に6か所も。悪性の腫瘍である可能性もあり、まずはそのうちの2つを手術で取り除いたばかりだと言います。さらに!

姉(さおりさん):「気のせいかもしれないのですが、顔が白くなったんじゃなかな〜と。」

たった1年で、顔全体が白くなっているのがわかります。オハナは、まだ5歳なのに、この1年で年老いてしまったのです。このように体が急激に衰えて行く原因は分かっていません。しかし、犬も人間と同じように、ストレスが原因で毛が白くなったり、ガンを引き起こす可能性があるといわれています。原因として考えられるのは、達也さんの死。そして、亡くなった達也さんの遺体と過ごした5日間。

母(せつ子さん):「最期にいたのはオハナなので私たち誰も達也の死ぬ目に会えてなかったので、達也がどのようにして亡くなったのか、オハナを通して聞いてみたいと思います」
谷田部さん家族は、残されたオハナには元気でいてもらいたい。そして、ストレスや辛い事があるなら、それを少しでも和らげてあげたい、そう願っているのです。

そこで、動物と話せる女性ハイジがオハナのもとへ。五感を駆使し、動物が感じる痛みや匂いまでをも感じ取ることができるというハイジ。果たして、ハイジは、オハナからどんな事を読み取るのでしょうか?

早速、オハナに意識を集中させるハイジ。

ハイジ:「いろんな場所のイメージがオハナから送られて来たわ。 公園、山、お店、あとビーチも見えるわ。波とたわむれたり、何かを取って来る遊びを誰かとしている。たぶん、この人が達也さんじゃないかしら」
母(せつ子さん):「そうです」

ハイジ:「オハナに達也さんはどんな人って聞いたら、いろんな所に連れて行ってくれて、いつも笑ってる、そんなイメージを伝えて来たわ。オハナは、彼の大きな笑い声が大好きなの。達也さんの笑い声は大きいのかしら」
母(せつ子さん):「そうです」

心臓の持病も治まり、元気いっぱいに見えた達也さん。
だからこそ、ご家族には今も後悔の思いが・・・
もし心臓発作の瞬間、自分たちが側にいたら・・・
もう少し早く見つけてあげる事ができたら・・・
でも、そこにいたのはオハナだけなのです。

姉(さおりさん):「その時オハナは、何を見て、何をしたのか?」
再びオハナに意識を集中するハイジ。
ハイジ:「その日、達也さんは夜遅くに帰ってきたみたい。オハナをなでながら、ベッドに入ったのが見える。まだ夜が明ける前、オハナは彼が起きたのに気付いて、そばへ行ったわ。達也さんは、オハナの頭をなでて、『大丈夫。すぐ戻るよ。』と言って、バスルームに行ったの。だから、オハナはソファーで待っていたわ。でも・・・それが・・・最期の言葉だった」

ハイジによると、オハナは達也さんの最期の言葉を守って、後について行かず、ソファーで待っていたと言います。 しかし…

ハイジ:「しばらくしてバスルームから、かなり大きな音がしたわ。オハナは急いで見に行ったの。そしたら、彼がバスルームの床に倒れていた」

しかし、ハイジによると、犬のオハナには、その状況が分からず、なぜ彼がこんな所で寝ているのか不思議に思っていたといいます。

ハイジ:「でも、オハナをとっても不安にさせる事が起きたわ。それは・・・彼の体が冷たくなってきたの」

ハイジ:「オハナは、彼の体の上に覆いかぶさったわ。
冷たくなった体を温めようとしているの。そして、顔を舐めたり、何度も体をこすりつけた。オハナは彼が目を覚ますのを・・・」

父(勉さん): 「待ってたんだ…」

オハナは達也さんを起こそうと思って、冷たくなっていく顔を何度も何度も舐め続けたとハイジはいいます。

ハイジ:「ずっと舐め続けて、ずっと暖め続けて、お腹がペコペコになったオハナは、キッチンに登って蛇口を舐めたわ。でもほんの数滴の水しか出て来なかった」

ハイジ:「ずいぶん時間が経って、オハナは立とうと思っても立てない…意識もはっきりしなくなっている…動物の本能で死を予感し始めていたわ」

ハイジ:「でも・・・オハナは、顔を舐める事をやめなかった」
母(せつ子さん):「オハナ本当にありがとう…ありがとね、オハナ。」

ハイジ:「それ以来、みなさんに対して思い続けている事があるの
『助けられなくて、ごめんなさい』って。」

ハイジ:「オハナは、彼を助けられなかった事を今でもとっても後悔しているの。
毎日毎日、自分の事を責め続けているわ」

オハナの急激な老化の原因…。医学的な断定は出来ませんが、達也さんの死後、オハナは強い後悔と共に生きてきたとハイジはいいます

ハイジ:「オハナは、あなたたちの後について、バスルームに行くことがあるんじゃないかしら?」
家族:「あります・・・」

実は、この家に来てから、ご家族が洗面所に立つとオハナは、後ろを追いかけ、中に入って来るというのです。
ハイジ:「彼に『大丈夫、すぐ戻るよ』と言われて待っていたら、いなくなってしまった。だから、オハナは恐くて仕方がないの」

ハイジ:「達也さんが付けたオハナという言葉の意味を知っていますか?そう、ハワイの言葉で家族という意味ね」

ハイジ:「オハナとできるだけ一緒にいてあげて、いろんな場所に連れて行ってあげてください。
そして、みなさんで新しい思い出を作ってあげてください」

photo

photo

photo

photo

photo

このページのトップへ