映画の舞台としても有名な坂の町・広島県尾道市。
たくさんの人が訪れる観光の町として有名なのですが、この尾道では現在空き家が急増しているんです。
尾道の魅力のひとつでもある古い家並み。
千光寺がある山の中腹は特に深刻で、空き家の数は250軒以上。
中には崩れかけた家やツタがからまってしまっている家もあります。
尾道の景観を守ろうと空き家を修復・再生して移り住もうとする人々がいます。
その中心となって活動しているのが、尾道在住の画家・園山春二さん。
13年前、山の中腹に放置されたままになっていた空き家を借り受けしたのが始まりです。
園山さんが再生した空き家第1号は「梟の館」という住居兼カフェ。
この「梟の館」のマスター安達忍さんは岐阜県出身ですが、映画のロケ地巡りで訪れた尾道の魅力の虜になり、移り住みました。
現在は、カフェにやってくるお客さんに尾道の魅力を伝えています。
去年には築90年という坂の途中にある空き家が、今までにはなかったお酒も飲めるバー「SAKA−Bar」として修復されました。
こちらでマスターを務める世良悠さんはこれまで東京や広島で、DJや音楽イベントの活動をしていましたが、尾道に移り住んでこの建物の管理をしながらお店を営んでいます。
そして、またひとり尾道に住む決心をした若者が現れました。
奈良県出身の中嶋典子さん。
120年以上も前に建てられ、半年間放置されていた空き家を自分の手で修復しました。これからは、この尾道で、絵本作を目指すそうです。
尾道の景観を守ろうと始まった空き家の再生。
思いを共にする若者が次々と参加し、広がりを見せています。