イントロダクション

中途半端な風景。中途半端な町。中途半端な俺の顔。中途半端な俺の人生。いつか、この中途半端の繰り返しから抜け出せるんだろうか?

田舎で生まれ育ち、特にこれといった取り柄もなく、大学を中退し、いくつか職を変え・・・
それが耕太の29年の人生。まだ何も始っていない、29年の人生。

そんな矢先の出来事だった。

「悪性リンパ腫、つまり血液のガンです」

ガンに負けず生き延びることが、俺が家族にできる唯一のこと。
耕太は「生きる」ためにつらい抗がん剤治療に耐え―――ガンに勝った。

しかしその一年後、再発。
余命三か月。

今日の日はさようなら、また会う日―――なし
そうやって突然に人生は終わりを告げるものだと、知った。

耕太は強く思う。
ちゃんと生きて、ちゃんと死んでいこうと。

残された時間で、一体何ができるのだろうか?
父ちゃん、母ちゃん、姉ちゃん、恋人、友達、犬、みんなに僕はやり残したことがある。

いちばん短くていちばん長い三か月が始まった―――。

コメント

主演 大野智より

今年の24時間テレビドラマスペシャルに主演させて頂くことになった大野智です。
今回僕が演じるごく普通の青年、耕太はガンを宣告され命の期限を知ります。
「ちゃんと生きて、ちゃんと死ぬ」
という難しいテーマに、真摯に向き合っていきたいと思います。
また、僕も耕太とじっくり向き合って、耕太の"強い意思"をしっかり演じきりたいと思います。
皆さん、是非ご覧下さい。

プロデューサー 河野英裕より

現在の日本において約3人に1人がガンで亡くなっています。ガンは誰もが自分自身や家族に突然起こりうる「日常」の出来事です。
これは、そんな「日常」に直面した普通の青年の物語です。
青年はガンと闘い、死をみつめながら、ちゃんと生きて、ちゃんと死んでいきます。
人は、生と死の狭間で悲しみ、孤独に向き合い、どう前に進んでいくか?
普通の生活に横たわる死の中で、どう生きてゆくか?そんな希望の物語です。
また、ガンを考えることは日本そのものを考えることになる、と思っています。
ガンという病気に対してどう向き合うかは、その人、その家族、そのコミュニティ、全てに関わってくることだからです。
スタッフ、キャスト全員で、見てくださる方に少しでも何かが残せるようなドラマをお届けできるよう、頑張りたいと思います。よろしくお願いします。