STORY

2024.02.18 OA
恋とはナンダ…!?

「あの火事が事故じゃないこと、おまえは分かってるだろ」と詰め寄る心護(大森南朋)に、「バレて困るのはお前だろ」と誠士(萩原聖人)は答える。2人を偶然目撃してしまった百花(大友花恋)。25年前の五條製薬の火事は事故じゃない…!?ありす(門脇麦)の過去には、まだまだ秘密があるようで…。

そうとは知らないありすは、朝からやけに上機嫌。開店準備をする倖生(永瀬廉)の働きぶりを褒めちぎり、倖生を指導する和紗(前田敦子)にもお礼を言い、大嫌いな優作(前原瑞樹)にまで労いの言葉をかける。明らかにいつもと違うありすの様子に、倖生と和紗は首をかしげ、優作は気味悪がる…。するとありすは、これからは恋にも前向きになると宣言。
そんな中、常連客の明里(金澤美穂)が泣きついてくる。会社の先輩・圭介(渡辺大知)とのデートは、告白できずに終わったらしい。圭介の気持ちを確かめもしないで落ち込む明里に、ありすは「そもそも好きってどういう気持ちなんでしょうか?」。ありすはみんなのことが好きだけど、“恋愛の好き”と、“それ以外の好き”の違いが分からない…。人は恋をするとどうなるの?好きの違いを知りたいありすは、調査を開始。さらには、明里の恋に脈があるのか調べるために、倖生とカップルを装って、ある作戦を決行して…!?

恋心とは一体ナンダッ!?心護の過去の悲恋…悩めるありすに新たな気づきが…!?
そして、ついに明らかになる倖生の秘密とは―――?

以下、ネタバレを含みます。

ありすと倖生はカップルを装って、明里と圭介が勤める不動産屋を訪ね、圭介の気持ちを探ろうとする。でも、いくら観察しても圭介が明里を好きかどうかはサッパリ分からない…。
人は誰かを好きになるとどうなるの?三ツ沢家やネットで調べたありすは、いろんなパターンがあることを知る。相手とのメールのやりとりを何度も見返してしまったり、相手のことをもっと知りたいと思ったり、相手のことを目で追ったり…。どれも、ありすにはピンとこない…。

翌日、ありすの店に蒔子(木村多江)と誠士がランチを食べにやって来る。誠士は倖生に、先日、五條製薬で冷たく追い返してしまったことを謝罪する。蒔子が道隆(北大路欣也)とありすとの間で板挟みになってしまうのが嫌で、会わせたくなかったと言う誠士。一方の蒔子も、道隆が“役立たず”とののしったことをありすに詫びる。しかしありすは、「私は料理人です。私のやるべきことはおいしい料理を作ることです。ですからおじいさんの言う“役立たず”でも全く問題ありません」とケロッと言ってのける。蒔子には眼精疲労に効果てきめんの『ホタテと茄子のコチュジャン炒め』、誠士にはイライラの解消に効く『とろふわ卵の彩り野菜ガーリック炒め』を用意。客の体調を一瞬で見抜くありすの観察力に蒔子も誠士も舌を巻き…。
明里の恋のことで頭がいっぱいのありすは、「お2人の恋はどんな恋でしたか?」と、蒔子と誠士になれそめを聞いてみる。元々2人は五條製薬の研究員で、蒔子はいつも支えてくれる誠士に好意を寄せていた。そんなとき、見合い話が来た蒔子は、想いを断ち切ろうと誠士に告白。驚いた誠士だが、お見合い相手に嫉妬している自分に気付き、2人は想いが通じ合った。好きな人ができると、モヤモヤしたり嫉妬したりする…また1つ学習するありす。
その夜、倖生は心護の部屋にこっそり忍び込んで、棚の中をあさり、手紙の束を見つけ出す。手紙の差出人は『十嶋晃生』…。

翌日、ありすと倖生は明里のために、圭介のモヤモヤ検証作戦を決行。物件の内見中、明里と倖生が仲良く振る舞うことで、圭介が嫉妬するかを確認するのだ。明里はありすの指示通り、内見中にわざと転びそうになって倖生に支えてもらう演技を連発するが、不自然すぎて逆に圭介を戸惑わせてしまう。作戦失敗か…と思った矢先、明里が本当に階段を踏み外した!危ない!と気付いた倖生が反射的に明里を支えて…。これにモヤモヤしたありすは、倖生に素っ気ない態度をとってしまう…。一方の倖生は、ありすに複雑な恋心を抱いていた。ありすが大切な分、自分が関わってはいけないという気持ちが膨らんでいて…。

その夜、ありすにアドバイスを求められた心護は、昔大好きだった恋人・晃生の話をする。晃生は子どもが大好きで、男同士でも子どもが持てる未来を信じていた。結局、晃生は自分がゲイだとカミングアウトできずに親が薦める人と結婚したが、心護が親になろうと思えたのは、晃生のおかげ。今、ありすと一緒にいられるのは晃生がいたから…。心護の話に黙って耳を傾けるありす。そんな2人の会話を、倖生がこっそり聞いていて…。

そんな中、倖生が発熱でダウンしてしまう。前日、倖生から上着を借りたありすは、自分のせいで風邪をひいたと動揺してしまう。さらに、店にやって来た明里をまともに励ますことができず、結局、自分に恋愛は一生分からない…すっかり落ち込むありす…。

ところが、ありすは圭介とバッタリ鉢合わせ、明里と2人で店に来ると聞かされる。実は圭介は、倖生がとっさに明里を助けたところを見て嫉妬してしまったらしい。「あれからずっと考えちゃうんですよ」と圭介。面白い本を読んだ時も、おいしいものを食べた時も、きれいな景色を見た時も、その感動を一番最初に伝えたいのが明里だということに、圭介は気づいたのだと言う。ありすは驚く。「それって好きってことなんですか?」なぜなら、ありすも倖生に対して同じ思いを抱いていたからだ。新しい料理を思いついた時も、新しい化学の知識を得た時も、優作に腹が立った時も、いつも一番に倖生に伝えたくなる。
「私は、倖生さんのことが好きなんですね!」
この気持ちが恋だと気づいたありすは、さっそく和紗に報告!「倖生さんに伝えてきます!」と勢いのまま告白しようとするが、和紗から「恋は駆け引きだ。まずは作戦を立ててから」と止められてしまう…。

翌日、ありすは、店にやって来た明里と圭介に、恋を後押しするとっておきのビーフシチューを振る舞う。圭介は明里に思いを伝え、明里の恋はめでたく成就するのだった。

その日の午後。ある墓地で――。心護が、墓の前で手を合わせる。かつて愛した晃生の墓だ。ふと気配がして振り返ると、背後に倖生が花を持って立っていた…。無言で立ち去ろうとする倖生の背中に「ごめん」と心護。
「晃生を…お父さんを殺したのは俺だ」――。倖生と心護の間に、一体何が…!?