STORY

2024.02.25 OA
ごめんなさい、好きです

「お父さんを殺したのは、僕だ」――心護(大森南朋)が、倖生(永瀬廉)の父・晃生(竹財輝之助)を殺した…!? 晃生は心護の恋人だったが…衝撃の告白に、倖生は…。

一方、倖生への恋心を自覚したありす(門脇麦)は、和紗(前田敦子)の家で作戦会議。すぐに告白したいと暴走気味のありすに、待ったをかける和紗。交際に発展するためには、まず自分から積極的にアプローチをして、倖生に好きになってもらわないと…。アプローチなんてしたことがないありすのために、三ツ沢家のみんながアイデアを出し合う。
家に帰ったありすは、教わったアプローチの方法をさっそく実践!あの手この手で倖生の心をつかもうとするが…。

その翌日、『ありすのお勝手』は開店前からなぜか大行列。ひっきりなしにお客さんがやって来て、ホールの倖生と和紗はてんてこ舞い。お店始まって以来の盛況ぶりに、ありすは大張り切りで腕を振るう。しかしこの繁盛が、後に思わぬ事態を招いて…!?

ありすの恋に心護が猛反対!倖生も複雑な心境で…。心護と倖生の過去に一体何が!?
恋のライバルも登場し、波乱の展開…!!大切な人を守れる強い人になりたい…あふれる涙…ありすの想いは届くのか!?

以下、ネタバレを含みます。

『ありすのお勝手』が急に繁盛した原因は、明里(金澤美穂)のSNSだった。圭介(渡辺大知)と付き合うことになった明里が『恋が実るごはん屋さん』として、ありすの料理を投稿。さらに常連客の翔太郎(佐久間悠)も『彼女が出来た』と投稿しバズったようだ。倖生と和紗はこれから毎日忙しくなるのかと複雑な心境だが、ありすは大勢の人に自分の料理を食べてもらえることがうれしくて、やる気満々。

その一方、恋の作戦は大いに空回り。ありすの的外れなアプローチに倖生は戸惑うばかり。落ち込むありすは、和紗に38回目もフラれた金之助(大東駿介)から「失敗するのが恋だ。押して押して押しまくれ!」と勇気をもらう。ありすは心護に、倖生が好きで交際したいと思っていると宣言。しかし心護は、ありすが恋をするのは大歓迎だが、倖生だけは駄目だと反対する。理由を聞いても心護は言葉を濁すだけ…。納得できないありすは「お父さんは黙って見ていてください!」とタンカを切る。かたや倖生は、ありすの気持ちをうれしく思いつつ、素直に喜べない事情があり…。

ありすと倖生が付き合ってしまうのでは…と心配する心護のために、礼央(橘優輝)と栄太(堀野内智)が『ありすのお勝手』に偵察にやって来る。店の前は長蛇の列で、店内もてんやわんや…。見るに見かねて手伝いを買って出た2人は、行列の中に百花(大友花恋)の姿を発見。
営業後、3人に料理を作ろうと厨房から出てくるありす。礼央と栄太が化学の話を分かってくれるのがうれしくて「クルクミンC21H20O6がエイコサノイド類の生成を阻害し、鎮痛効果を…」とマシンガントーク。そんなありすを見た百花は安心したように、「…なんだ、そっか」。ASDのありすを倖生が好きになるワケがない…という百花の口ぶりに、和紗はもちろん、礼央と栄太も我慢できず、無意識ににじみ出た差別意識を指摘する。ゲイである2人は、そういう“線引き”を身をもって経験してきたのだ。百花は、居たたまれなくなって帰ってしまう…。

翌日の夕方、大学で清掃のバイトをする倖生の元に、ありすがお弁当を持って現れる。お弁当の中身は倖生の好物ばかり。倖生から「うれしい」と言われて満足するありすは、昨日途中で帰ってしまった百花にもお弁当を渡すが、「倖生も迷惑だと思っている」と言われ、ASDの自分には言葉と違う気持ちはよく分からないと説明する。百花は思わず「いいよね、そうやってかわいそぶってれば、みんなから守ってもらえるんだから!」と言い放ち、ありすは肩を落として帰って行く…。
そんな2人のやりとりを見ていた心護は、百花を責めることなく、ありすの成長に微笑む。そして、「ありすがやっと人とつながれたものが料理なんだ。それだけは否定しないで」と百花に伝える。

その夜、和紗の父・定一郎(皆川猿時)が『ありすのお勝手』の立て看板を作り、ありすと倖生は2人で仲良くペンキを塗る。はたから見ても良い感じの2人。和紗は、倖生がようやくありすと付き合う気になったかと聞く。しかし倖生は、自分の気持ちにふたをする決心をしていて…。

翌日、『ありすのお勝手』の繁盛を聞きつけたウェブ雑誌の記者がやって来て、ありすは1人で取材を受ける。予定では心護が立ち会うはずだったが、「みんなに守られてる」と百花に言われたことから、ありすは自分も大切な人を守れる強い人になりたい、と1人で取材を受けることにしたのだ。しかし、記者の小林(村岡希美)はありすが作った料理には目もくれず、ASDの質問ばかり…。

その夜、ありすは倖生に、むなしい胸の内を吐露する。ASDの自分にも出来ることでみんなを喜ばせたい、そう思って料理を作ってきた。だけど、食べてもらえなかった…。すると倖生は、取材時から放置され冷めきった料理を食べ始める。「めちゃくちゃうまい」と食べ続ける倖生の笑顔を見て、ありすはついに想いが抑えられなくなり…「ごめんなさい。私は倖生さんが好きです」――。私の気持ちは迷惑だろう…でも、こんな自分を理解し守り励ましてくれる倖生のことが大好きで…。懸命に想いを伝えるありすを、倖生は思わず抱きしめる…「俺もありすのことが好きだ」――。

しかしその頃、倖生の知られたくない過去が、SNSで拡散されてしまっていた…『噂のイケメン王子様店員は横領犯の息子。窃盗で逮捕歴もあるやばいやつでした』
やっと想いが通じ合った2人の運命は――!?