みどころ

ストーリー

舞台は1933年のニューヨーク。世界大恐慌直後の街は、仕事も住む家もない人であふれていました。誰もが希望を失っているなか、11歳の女の子アニーだけは元気いっぱい。11年前、孤児院の前に置き去りにされたというのに、いつか両親が迎えに来ると信じて、逆境にひるむことなく前向きに生きています。そんなある日、大富豪オリバー・ウォーバックスの秘書グレースに気に入られたアニーは、クリスマスの2週間をウォーバックスのもとで過ごすことに。ウォーバックスは、アニーを養女にしたいと思うようになります。しかしアニーは、本当の両親と暮らすという夢をあきらめきれません。その強い気持ちに打たれたウォーバックスは、懸賞金をかけて彼女の両親を捜すことにします。ところが、それを知った孤児院の院長ハニガンと弟ルースター、その恋人のリリーは、懸賞金目当てに悪だくみを始めて・・・・・。アニーの夢はかなうのでしょうか?

トピックス

明日を信じてあきらめない
夏の東京公演 初開催!

涙をのんだ春の東京公演。夏に向けて希望をつないだ
国民的ミュージカル「アニー」が東京に帰ってくる!

2021年8月14日(土)から東京・東急シアターオーブ(渋谷)にて
丸美屋食品ミュージカル『アニー』を上演する運びとなりました。

春の東京公演(新国立劇場 中劇場)では4月24日の初日に向けて稽古を重ね、劇場でのリハーサルも繰り返し行っておりましたが、いよいよ開幕という時に、新型コロナウィルスの感染拡大を受けて緊急事態宣言が発令され、初日1日限りで公演中止となっておりました。出演者・スタッフとも一丸となってこの1日限りの公演に向き合いましたが、公演終了後は無念の涙を流しました。

また、4/25以降の公演のチケットをご購入いただいていた多くのお客さまから、応援のお言葉とともに、東京公演開催のリクエストを頂いておりました。

この度、東急シアターオーブ(渋谷)で開催できる運びとなりました。
夏に東京公演を開催するのは初となります。また東急シアターオーブでの開催も初めてです。
感動を呼んだ春の東京公演と同じく、シーンを厳選し、内容を凝縮してクオリティと感染症対策を両立させた 90分(休憩なし)の特別バージョンでお送りします。
昨年の全公演、そして春の公演と中止が重なりましたが、その中でも希望を持ち続け、本作品の「未来を信じて、あきらめない」というメッセージを伝えようと前を向く出演者たちを、ぜひ劇場で応援ください。

「アニー」誕生の歴史

『アニー』が誕生したのは1924年。「ザ・リトル・オーファン・アニー(小さな孤児アニー)」という漫画として、新聞「ニューヨーク・デイリー・ニューズ」に連載されたのが始まりです。当初、原作者のハロルド・グレイは、大恐慌にあえぐ労働者階級の姿を捉えた風刺漫画を描く予定でしたが、直前で構想を変更。ほとんどの漫画が少年を主人公にしていた当時、11歳の孤児の女の子を主人公にしたこの物語は大きな反響を呼びました。逆境にあっても前向きで、明るい彼女のキャラクターは、不況にあえぐ多くの人々の心を掴み、新聞連載は50年以上も継続されました。アメリカではじめてミュージカル『アニー』が上演されたのは1976年のことでした。作詞・演出を手がけたマーティン・チャーニンは、1970年に友人へのプレゼント用に『アニー』の原作コミックを手に取りましたが、その世界に惹きこまれすぐに上演化の権利を取り、原作には無かったアニーとウォーバックスの出会いを描いたミュージカルを制作しました。そして1977年、ミュージカル『アニー』がブロードウェイに登場します。アルヴィン劇場(現ニール・サイモン劇場)で幕を開けた本作は、開幕直後から話題となり、劇中歌『トゥモロー』が大ヒットするなど、空前の人気を博しました。この年、アメリカ演劇界最高の賞といわれるトニー賞でも、作品賞をはじめとする7部門を受賞し、ミュージカル史に燦然と輝く名作となりました。以降、1983年までの6年間で2,377回に及ぶロングラン公演を記録。その人気は衰えることなく、世界各地で繰り返し上演され、ラジオドラマ化、映画化もされました。

日本でのミュージカル『アニー』
日本では1978年が初演です。この公演では主役のアニーは大人の女優が演じました。1986年4月に日本テレビ主催による公演が青山劇場でスタートし以後36年にわたり続いています。2015年に新国立劇場中劇場に会場を移し、2017年に演出家・山田和也氏を迎えて、舞台美術や衣裳も一新、新たな魅力の舞台が誕生しました。
2021年公演は新型コロナウイルス感染症対応のため、内容や演出を例年とは変更して上演させていただきます。

ミュージカル『アニー』は2021年で36年目を迎えます。

スタッフ

  • 脚本:トーマス ミーハン
  • 作曲:チャールズ ストラウス
  • 作詞:マーティン チャーニン
  • 翻訳:平田綾子
  • 演出:山田和也
  • 音楽監督:小澤時史
  • 振付・ステージング:広崎うらん
  • 美術:二村周作
  • 照明:高見和義
  • 音響:山本浩一
  • 衣裳:朝月真次郎
  • ヘアメイク:川端富生
  • 歌唱指導:青木さおり
  • 演出助手:小川美也子、本藤起久子
  • 舞台監督:村上洋康