11月22日 滝 菜月

大好きなバイクが生産終了となった。

 

昔から長く愛されてきた、今もなお愛され続けているそのバイクは、販売当初から半世紀近く見た目をほぼ変えていない。

シンプルで美しい曲線を描いたデザイン。形はそのまま、販売年ごとに新たなカラーリングが登場する。

毎年どんなカラーが出るのかワクワクしていたのだが、それも今年が最後となってしまった。

 

どうして生産終了となってしまったのだろう・・・。

「ボタン1つでエンジンがかかるバイクが多い中、

昔からの形を変えないが故にキックスタートというレバーを足で蹴り飛ばす方法でしかエンジンがかからないから?

・・・いやいやそこが始動の儀式っぽくて良いんじゃないか!!」

「スポーツタイプのバイクとツーリングにでかけると加速力が及ばず置いて行かれそうになるから?

・・・いやいや加速を求めちゃいかんよ。

このバイクに乗る時はのんびり走ってこそ楽しいんだから。」

お気づきの通り、私含めこのバイクのファンは愛が重めで、一見デメリットに思えるところすら魅力に感じる程なのだ。

 

そんな異常なくらい愛されてきたバイクが生産を終了した本当の理由は、

“今までもこれからも、形を変えたくなかったから”と言われている。

年々レベルが高くなる排ガス規制に対し、昔から同じスタイルを貫いてきたエンジンでは対応が難しくなってきたのだ。

もちろん形を変えればクリアできるだろう。

でも、このバイクにとって、形を変えることと生産を終了することはイコールなのだと思う。

 

時代とともに変わることも大切だが、私は自分の信念を貫くことの大切さをこのバイクから教わった。