4月30日 杉野 真実

先日、ハナミズキの花に目がとまりました。

ハナミズキは、今からちょうど100年前、
日本がアメリカに桜を贈ったことのお返しに寄贈された木だそうです。
日本の桜が"桜祭り"としてワシントンの風物詩になっていることは知っていましたが、
物語には続きがあって「お返し」があったと知り、驚きました。
 
さらに、その花言葉は「返礼」。
何とも洒落のきいたお返しです。
 
ハナミズキが日本に来てからの100年の間、日米関係は様々に変化してきました。
花が主役になって交流を行っていたかと思えば、敵・味方に別れて戦った時もありました。
その間もアメリカでは桜が、日本ではハナミズキが毎年花をつけ続け、
見る人を和ませ、それぞれの国で今や風景の一部になっています。
 
一見すると、小さな花を咲かせて慎ましやかな姿に見えますが、
たくましく生きてきた歴史を知り、凝縮されたパワーを感じました。
 
ハナミズキがお返しの気持ちから日本に贈られ、根付いたように、
私自身も感謝の気持ちを忘れず、日々精進していきたいです。