3月21日 矢島 学

アナウンサー(兼)気象庁担当記者になって半年。
ストレイトニュースの担当日以外は気象庁に行き、予報官に取材をしたり、
長官会見や南海トラフ定例会見などに出たりして、原稿を書いています。

系列局のアナウンサーの皆さんにとっては、こうした記者や兼務当たり前なのかもしれません。
しかし、入社25年になる私にとっては、"四半世紀ぶりの新人研修"のような新鮮さがあります。


同じ"ニュースの仕事"であるのに、原稿を1分で"読む"ことと、1分の原稿を"書く"ことは、
全く違います。
英語の試験問題に例えるなら、「英文和訳」がアナウンサーの読みの仕事で、
「和文英訳」が記者の出稿業務のような感じです。
取材した内容を、自分の原稿で表現するという難しさを、日々感じています。


そんな私が最近、関心を持っているのが、全国検潮所巡りです。
県庁ではなく、検潮所です。
海面の変動(潮位の変化)を捉える検潮所は、いわば海の安全を守る最後の砦です。
出張や旅行で沿岸部に行った際は、必ず港を訪れ、検潮所を探しています。

一口に検潮所といっても、そのタイプは様々で、フロート式に電波式、水圧式などがあるのです。
そうした機器の特性を学びつつ、その港湾周辺の地形や町並みなども確認しています。
いずれは、自分で「全国検潮所図鑑」を作ることが夢です。


去年は台風21号で、関西では深刻な高潮被害がありました。
災害は、決して起きて欲しくないものですが、起きた時のことを考え、
平時から有事に備えようと思います。