6月3日 川畑 一志

サッカー中継を担当している私が、
最近、現場で強く思う事をお伝えしたいと思います。


5月21日
私が取材で行った日立柏サッカー場には
「柏熱地帯(はくねつちたい)」という応援スペースがありました。
それは柏レイソルのサポーターが集うゴール裏の応援席を指す言葉。
黄色のユニフォームを身に纏い、飛び跳ねながら応援する様はまさに圧巻。
「柏熱地帯」で生まれた熱が、柏レイソルの選手の背中を押し、
相手チームにはプレッシャーをかけていて、サポーターも戦っていました。


5月29日、晴れ。
私が中継のため訪れた日産スタジアムに来た
ホーム・横浜Fマリノスサポーターは、
なぜかトリコロール(青、白、赤)に塗られたパラソルを持参していました。
彼らがそれを開いたのは、横浜の勝利を告げる笛が鳴った瞬間。
ゴール裏に集まったサポーターは一斉にそれを開き、
くるくると回しながら、勝利を祝う歌を歌い出したのです。
何千本もの傘「トリパラ」が広がる様を見る選手たちは、
まるで凱旋門を通る戦士たちのように、その勝利を噛み締めていました。


これらの現場で私が強く思う事、それは
「サポーターとしてゴール裏で観戦したい!」


ユニフォームを着て、飛び跳ねながら応援したらとっても楽しそう!!
応援するチームが勝ったとき、一緒に傘を広げて歌ったらどれほどいい気持ちなんだろう!!!


そんな気持ちをグッとこらえながら、
今日もまた、記者席から冷静に試合を見つめています。


(写真右側が「柏熱地帯」)