8月2日 鈴木健

『儚さと、蝉と実況アナウンサー』

 「今年の夏は何かが足りない」、そう感じていました。その欠落感の正体は・・「蝉」。息子が小さいころにはよく蝉取りをしたものです。透明感のあるミンミンゼミ、関東の支配者であるアブラゼミ、出会えばラッキーなニイニイゼミやツクツクボウシ・・。7月も半ばを過ぎたというに、この夏は蝉の「声」が聞こえない・・。 

気になって調べると、一気に猛暑になったこと、梅雨時に雨が少なかったことなど、様々な要因が重なって羽化が遅れたようです。悲しいことに羽化に失敗してしまう蝉も・・。なんとも切ないですね。

数年地中で過ごした後、ひと夏に全力を尽くす蝉と、準備に多くの時間をかけ、本番の一瞬に全集中する実況アナウンサー。時にはうるさく感じるかもしれないけれど、無いと寂しい・・。その儚さが、どこか似ています。

夏真っ盛りの今週末、82日(土)にはボクシング中継のダイナミックグローブon U-NEXTがあります。2年目の水越毅郎アナウンサーが2度目のボクシング実況に臨みます。7月の初実況はしっかり準備ができていて、見事な集中力でした。スポーツ実況は2度目からが難しいと言います。今回はどんな「声」を聞かせてくれるか楽しみです。