5月3日 伊藤 大海

最近の愛読書は『竜馬がゆく』です。
 

私の地元・愛媛県の南にそびえる四国山脈を越えれば、
そこは坂本龍馬の出身地、かつての土佐藩。
また、現在住んでいる東京は、徳川幕府が敷かれたかつての江戸。
今からおよそ160年も前の話ですが、昔の様子を想像し、今と比べながら読んでいくと、
物語を身近に感じることができます。
 

 

これまで時代小説は読んだことがなかったのですが、
登場人物の格好良い生き様に惹かれ、どんどんページが進みます。

 

その中で、非常に感動し、すぐにノートに書き写した言葉があります。
長州藩の桂小五郎に、当時20歳だった吉田松陰が話したこの言葉です。


(以下抜粋)
「学問も大事だが、知ってかつ実行するのが男子の道である。詩もおもしろいが、
書斎で詩を作っているだけではつまらない。男子たる者は、
自分の人生を一編の詩にすることが大事だ」(以上)

 

まさに、その生き様が一編の詩になるような人物。
すぐ思い浮かんだのが、先日、現役引退を表明し、
WBC元世界バンタム級王者でそのベルトを12回防衛した山中慎介さんです。


3月に行われた山中さん最後の試合。
私はボクシング班の一員として試合の前から取材に伺えました。


世界の強者を、"神の左"でリングに沈め続けてきた姿は、多くの人を魅了。
引退会見で帝拳ジムの浜田剛史代表は「最初の試合でチケットを買ってくれた人は
20人だったという話があったが、最後あれだけ多くのファンが集まったというのは、
山中の人柄に多くの人が惚れ込んだからだと思う」と話しました。
 

 

私は現在、主にスポーツ中継を担当しています。
その競技を分かりやすく伝えられるようになることはもちろん、
選手の生き様・輝きをより伝えられるようになりたいと強く思います。



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伊藤大海