「今日の昼ご飯、カレーにしようか、パスタにしようか。」
また、こんなことで迷っている。
考えた末、ゴソゴソと棚からタロットカードを取り出し、
デッキからカードを2枚引いた。
誰かに相談するほどでもない、小さな悩み。
「そんなの自分で決めなよ!」と言われてしまいそうなこと。
私は最近、それをタロットカードに聞くことにしている。
きっかけは、とある企画の相談を受けたときだった。
それから、自分の星座である獅子座のタロットリーディング動画を見てみたところ、
「今の私の気持ちにぴったり合ってる!」と驚き、すっかり心をつかまれた。
もともと綺麗なカードやイラストを集めるのが好きだった私は、
気づけばデッキをいくつも集め、タロット解説の本を読んでいた。
タロットと聞くと、占いだからスピリチュアルな力が必要なのでは?
と思う人もいるかもしれないが、そうとは限らない。
(現に、私にはそういった素質は全くない。)
カードを「読み解く」=リーディングする作業は、
自分の気持ちと向き合う時間でもあるという。
1枚のカードにある複数の意味の中から、どれを選ぶかは自分次第。
私がタロットに惹かれたのも、
自分では思い浮かばなかった視点で物事を考える「きっかけ」をくれるからだった。
迷うことは、心の声を聞くチャンスである。
そう考えたら、迷いも悪くない、と思えた。
そして今日も、私はカードを引く。
偶然の1枚を楽しみながら。
「カルボナーラかペペロンチーノだったら、どっちがいいかなぁ?」
