7月14日 井田 由美

多くの人に向けて、顔や声を出して伝える、アナウンサーの仕事。

時に、思いがけない縁を知ることがあります。

ラジオの朗読番組『わたしの図書室』を担当して17年、

先日、リスナーから一本の電話が、ラジオ日本にかかってきました。

声の主は、大正13年生まれの97歳。小学校で私の父と同級生だったという女性。

「いつも一生懸命に聴いているので、これからも頑張ってほしい」

という励ましのメッセージだったそうです。

電話交換のスタッフによると、話しぶりも、とてもしっかりしていらした、とのこと。

父も90歳まで生きましたが、令和の今も元気な幼なじみが、娘の私の朗読を聴いてくださっているとは…。

ラジオが結んでくれた、人生100年時代のご縁。しみじみ嬉しく思いました。

同時に、還暦を過ぎた、などと言って、威張ったり、ボヤいたりしている場合ではない、もっと頑張って、いい仕事をしなくては、と気持ちを新たにしました。

人生の先輩からのひと言は、効きますね。

背筋を伸ばして、今日も発声練習から始めます!