8月4日 河村 亮

私はこれまで2006年トリノ五輪、2016年リオデジャネイロ五輪、2018年ピョンチャン五輪と三回の五輪で実況する機会に恵まれました。本当に幸せなことです。しかし、さすがに五輪の事前の取材、準備はなかなか大変です。何といっても初めて実況する種目が多いこと。私もボブスレーやリュージュをピョンチャン五輪で初めて担当。関連する書籍を読み漁り、その競技の協会の方に初歩的な質問をして必死でメモを取ったことをよく覚えています。ですから五輪の各アナウンサーが何気なく実況しているようでその裏では相当な勉強があると思って下さい。

さてアナウンサーと言えば五輪は通常とは違う実況体制で臨みます。膨大な種目数を中継しますので大体二人以上のアナウンサーを在京キー局、NHK  から選考し言わば「実況チーム」を結成。そしてこの種目は日本テレビが中継するから担当アナウンサーは日本テレビのアナウンサーということは全く関係なくシフトを組みます。ですから私の実況が他局から流れて、聞いた友人から「移籍したの?」

とメールが来たこともありました。混成チームでも次第に連帯感が生まれます。今回も素晴らしい実況チームを期待しています。