10月2日 憧れの初対面  桝 太一

先日、長崎国際テレビのイベントに出演するため長崎にお邪魔した際、思いもよらない嬉しい出会いがありました。
私にとっては、以前からの憧れてで、一度は会ってみたかった存在。
目の当たりにした瞬間は、興奮と感動を隠せませんでした。
 
 
長崎出身というと、福山雅治さんや内村航平さん、蛭子能収さんなど、
様々な「憧れの存在」が思い浮かぶかも知れません。
だがしかし、今回の私の出会いは、人間ではありません。
 
人ではなく、蝶々です。
さらにいうなら、そのサナギです。

 
沖縄など南西諸島に生息する、「オオゴマダラ」という蝶。
日本でも最大クラスの体長を誇り、その白黒の翅(はね)をフワリと広げると、
手のひらが一杯になるほど。

私が沖縄の西表島に行くたびに、いつも真っ先にお出迎えしてくれる、南の島の定番とも言える蝶です。
ところが、その白黒の翅からは全く想像できないことに、
この蝶、サナギが「黄金色」なのです。
 

 
しかも、メタリック・ゴールド。
写真で見てもいまいち実感が湧かないくらい、自然界のものとは思えない見た目をしています。
 
成虫があれだけたくさん飛んでいて、サナギもあんなに目立つ色をしているのだから、
そこらを探せばすぐ見つかりそうなものですが、これが全然見つかりません。
私の運が無いのか、探し方が悪いのか...。
 
結局、これまでの人生で一度も現物にお目にかかることがありませんでした。

そんな貴重なオオゴマダラのサナギを、飼育している地元の動植物園
「長崎バイオパーク」さんがご用意して下さり、
今回ついに目にすることができたのです。
 
あとはもう、とにかく画像をご覧下さい。
 
なんというか、ただただ不思議ですね...。
一体なぜ、こんな色に進化したのでしょうか?? 
詳しい理由は、まだ分かっていないそうです。
(ちなみに、羽化して空っぽになると、もうこの黄金色は失われてしまいます)
こんなものが、森の中に密かにぶら下がっているのかと思うと...。
  
生き物の神秘をまたひとつ感じた、長崎の一日でした。