5月29日 安藤翔

4月で3年目になりましたが、またひとつ新たなスポーツ中継を担当しました。
それは「関東インカレ」です。

今年で93回目となる関東学生陸上競技対抗選手権大会、
通称「関東インカレ」が5月16・17日は熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で、
5月24・25日は日産スタジアムで計4日間に渡って行われました。
そして今回、大会3日目と4日目をCS放送のG+で生中継したのです。
これはなんと、日本テレビとしても初めての試み。
3日目は放送時間9時間半、4日目は7時間半と、
放送時間で見てみると、正月の箱根駅伝並という中継でした。


私はその中で「フィールド種目」、
主に走幅跳、走高跳、棒高跳、砲丸投の4種目の実況の担当となりました。
解説には元・十種競技の選手で、
桐蔭横浜大学陸上競技部副部長の桜井智野風(とものぶ)さんをお迎えし、
それぞれの競技の難しさ、ポイントを丁寧にお話していただきました。
陸上経験者の方はもちろんのこと、
初めてフィールド種目を見たという方にも楽しんでいただけたのではないでしょうか。


私自身も初めてのフィールド実況だったので、
過去の大会映像を何度も見て、ポイントはどこなのかを必死に勉強。
実際に熊谷で行われた大会1日、2日目はそれぞれの競技を間近で見て取材し、
躍動感と選手たちの息遣いを感じた上で、本番を迎えました。


中・長距離種目では今年の箱根駅伝で力走を見せた選手たちの姿も。
陸上競技の総合力を競うという大学対抗戦である関東インカレ。
箱根を走る選手たちも、トラック競技とフィールド競技の陸上部員全員のために力を出し切り、
箱根駅伝とはまた少し違った絆、選手たちの表情を垣間見ることができました。

ブロックごとに大学カラーに染まるスタンド。
そこから聞こえる途切れることのない声援。
栄冠を手にした選手の笑顔。
敗れた選手たちの溢れる涙。
フィールド、トラック、スタンド。その全てが一体となるスタジアム。
大学スポーツの素晴らしさを体感できた関東インカレでした。