7月22日 尾崎 里紗

ピピピ  ピピピ...
 
一日の始まりを告げる、この音。
そして、「今日も頑張って!」と言ってくれているかのように
気合いを入れてくれる、温かい音。
 
その音の正体は、この「くまモン」。

小鳥のさえずりのような優しい高音が、部屋中に鳴り響きます。
一度止めても、その後も、何度か鳴ってくれるため、
二度寝、三度寝してしまう私には、ぴったりな仕様なのです。
 
この目覚まし時計は、福岡から東京に出る前に、
父が私に贈ってくれたプレゼント。
  
いつも冗談ばかり言う陽気な父ですが、根は照れ屋。
そのため、なかなか何かをプレゼントしてくれることはなかったのですが
よほど娘の寝起きの悪さが心配だったのでしょう。
目をそらしながら、片手でこの目覚まし時計を渡してくれた父を、
その様子を見て笑っていた母や兄のことを、毎朝、思い出しています。
 
そして、同時に思い出すのは、
毎年夏休みに家族で行っていた熊本・阿蘇のこと。
 
見渡す限り山々が連なり、放牧されている馬や牛がのんびりと過ごしている。
真夏でも涼しい風が吹き抜け、青々と茂る草原が波打っている。
ゆっくりと流れる時間のなかで、日常の喧騒から離れて楽しむ観光客で溢れている。
 
私の知っている阿蘇はそんな場所です。
 
しかし、
今年4月、東京の報道フロアの画面を通して見た阿蘇は
私の知っている阿蘇ではありませんでした。
 
地震発生から約3カ月。
仮設住宅も着々と完成し、少しずつ、しっかりと前に進んでいると伝え聞きますが、
余震も続くなかで、まだ穏やかに過ごせないことも多いと思います。
 
その中で、
今度は私が「くまモン」のように、心地よい目覚ましになれるように。
全国の皆さんが1日のスタートを笑顔で迎えられるように。
 
毎日心を込めてZIP!のスタジオからお伝えします。