7月5日 安藤 翔

今、ヨーロッパ各地を回っています!

といってもこれは私ではありません。
私が6月から新たに実況を担当する事になったバイクレース、
motoGPの世界選手権シリーズが今、ヨーロッパを回っているのです。

日本テレビは地上波、BS、CSで数々のスポーツを中継しています。
そして、アナウンサーも競技ごとに班に属しています。
私は、昨年から野球班とボクシング班に所属しており、中継や取材を行っています。

そして、今年の3月から新たに、バイク班に所属することになったのです。

実は私、バイクの免許は持っていません。
バイクレースも観たことがなく、motoGPという世界選手権があることすら知りませんでした。

そんな私が「バイク面白い!」と思う瞬間がきました。

3月にツインリンクもてぎで開催された全日本ロードレース選手権の開幕戦。
実際に現地に行き、取材をしました。
私が人生で初めてサーキットで観るバイクレースでした。

サーキットに着くと「ヒューン!」という音が重なるようにして聞こえてきます。
その音に誘われるようにコースを観に行くと、
そこにはあっという間に目の前を通過していくバイクの姿。
低いエンジン音、
高くて耳をつんざくような風を切る音、
車体に書かれた番号を目で追うことができないくらいのスピード。

そのサーキットで感じる全てに興奮し、その日以来、バイクの魅力にはまってしまいました。

そして迎えた6月1日、世界選手権のイタリアGPの中継で初のバイク実況をしました。
その後もmoto3クラスという最軽量クラスの実況を担当しております。

GPクラスという最高峰クラスのバイクの時速は300kmを超えます。
「300kmって...新幹線と同じか」
と思うと、凄さが伝わるでしょうか?

日本人ライダーも各クラスに参戦し、世界を回っています。
そして10月には日本でもこの世界最高峰のバイクレースが開催されます。

入社2年目になり、「新人」という肩書が外れた私が新たに担当しているバイク中継。
まだまだ放送後は反省ばかりですが、1レースでも早く、みなさんにこのバイクの魅力を感じていただけるような実況ができるように、私も全力で駆け抜けていきます!