4月19日 矢島 学

何と、先日NHKの番組に出演しました。

これは去年、東日本大震災から10年を機に立ち上げた、民放キー局とNHKの防災プロジェクト「キオク、ともに未来へ。」の一環です。

震災から11年となった今年も、各局が同じキャッチフレーズのもと、防災について考える番組を制作する中、

NHKの「明日をまもるナビ・スペシャル」に、民放とNHKの在京6局の防災担当アナウンサーが集まったというわけなのです。

司会は、NHKの塚原愛アナウンサーとフジテレビの伊藤利尋アナウンサーのお二人。

慶応義塾大学の大木聖子准教授をご意見番にお迎えし、

NHKの井上二郎アナウンサー、テレビ朝日の山口豊アナウンサー、TBSの井上貴博アナウンサー、テレビ東京の島田弘久アナウンサー、

そしてフジテレビの佐々木恭子アナウンサーと、「どうすれば防災が自分のことになるか」について議論しました。

各局の防災報道の最前線で活躍されているアナウンサーの皆さんのプレゼンからは、強い信念が感じられ、私も刺激を受けました。

実は、この番組企画のきっかけになったのは、

この1年間、我々在京6局の防災担当アナウンサーが自主的に取り組んできたリモート勉強会だったのです。

局の垣根を越え、2か月に一度、幹事社持ち回りで開催してきた勉強会では、

災害時の避難呼びかけや、災害現場での取材のあり方、日頃の訓練や研修などについて意見交換してきました。

各局の報道方針は様々ではありますが、実は現場レベルのアナウンサーの悩みや課題は、共通でした。

地震や噴火など、突発的に起きる災害への備えも重要ですが、今年も大雨のシーズンが近づいています。

大雨によって引き起こされる土砂災害や浸水害、洪水災害には、ある程度、事前に備えることが可能です。

今後も、系列局の枠にとらわれず、高い防災意識を持つ“同志”と共に切磋琢磨を続け、「視聴者の命を守る防災報道」の実現を目指します。