8月11日 伊藤 大海

地球上のおよそ70%を占めると言われる海。世界の海の面積はおよそ3億6千万平方キロメートル、

一方、私の地元、瀬戸内海の面積は2万3千平方キロメートルだそうだ(ネット調べ)。

計算してみると、地球のおよそ70%を占める海の、およそ“0.006%”ほどの面積しかない瀬戸内海、と言えるのだろうか。

 

いや、私が今回言いたいのはこのことではない。

 

先日、夏休みを利用し、地元である愛媛県に帰省をした時のこと。

その、地球上の海の0.006%の面積しかない瀬戸内海が、私にとって特別なものだと気付く機会となった。

 

去年の秋に子どもが生まれた。私にとっての祖母に、子ども(祖母にとってのひ孫)の顔を初めて見せたいと思い、PCR検査を受け陰性であることを確認し、故郷へと向かった。

 

電車で四国・愛媛県に向かう場合、岡山県から香川県へ瀬戸大橋を渡る。

その瀬戸大橋を渡る際、右も左も、一面に瀬戸内海が広がるのだ。

潮の流れや島々を見ることができ、大変風光明媚である。

そして、四国へ渡ると、右側のすぐ近くに海を見ながら、電車は進む。

その海を見ていると、かなり抽象的な表現になるが、心がトロトロと溶けるような、

心がじんわり温かくなるような、そんな心地よい感覚を覚えたのだ。

 

きっと、生まれ育った場所の風景は、自分にとって特別で、力を与えてくれる存在なのだろう。

これから、ちょっとしんどいなという時には、地元の海の写真を眺めて、

次地元に帰れるのはいつだろうかと楽しみにしたいと思う。そんなことを改めて思った、僕の夏休みであった。

 

こちら、地元から見える瀬戸内海です。癒されます…。