3年前に足を踏み入れたコスプレの世界。
その魅力にのめり込み、これまで取材やプライベートを通して関わってきた。
そんな私が今回挑んだのは、カメラマン。
いざ会場に入ってみると、コスプレイヤーとして参加するよりもはるかに緊張した。
だって、目の前に「推し」がいるのだから…!
勇気を出して声をかけ、いよいよ撮影スタート。
…しかし、ここで訪れる「無言の時間」。
(どうしよう、どんな言葉をかけたら喜んでもらえる?)
焦る頭の中で、とっさに声が出た。
「〇〇さん、〇〇さまをお慕いしている感じで、
見つめてもらってもいいですか?」
キャラクターらしさが溢れる写真を撮ってもらえた時の嬉しさ。
自分がレンズの前に立った経験があったからこそ出た言葉だった。
すると、さっきまでぎこちなかった空気がふっと和らぎ、
コスプレイヤーさんたちの表情に自然な笑顔が浮かんだ。
緊張していたのは、私だけではなかった。
同じ空間で、同じ「作品への愛」を共有し、
撮影という時間を楽しむためにここにいる。
そう思えた瞬間、肩の力が抜けて楽しめるようになった。
同じ目線からでは、見えなかった景色。得られなかった感覚。
ファインダー越しに映っていたのは、
いつものフレームを外すと見えた
私の知らない新しい世界…かもしれない。

