9月4日 平川健太郎

8月の終わり、初めて「ON」のお二人と揃って放送席に座らせて頂きました。

入社以来23年、ずっと野球中継を担当していますが、
「ON」揃い踏みの空間に居られる事は中々ありません。
まして、こんな「ON」ともなると尚更です。

8月28日放送の「開局記念ナイター・巨人−阪神」の副音声実況を担当しました。
そして、こちらのゲストとして長島三奈さんと王理恵さんにお越し頂きました。
あの偉大なお二人の娘さんたちです。

お二人ともお会いになるのが久しぶりだったらしく、
画面に映っていない時間帯もお互い何度も手を取り合いながら嬉しそうに話をされていました。
お二人からは野球人としての長嶋茂雄・王貞治の姿をいろいろとお話頂きましたが、
お二人の話で奇しくも共通していた点があります。それは、
 
「勝とうが負けようが、家族の前ではその日の事は引きずらない」
その一点です。
 
いつも注目され期待されているスーパースターのお二人です。
納得出来ない一日を過ごされたら、家では相当近寄りがたくなってしまっているのでは、と想像していました。
でも、お二人の答えは全く逆でした。
玄関を入ってくる「ON」のお二人は、
つい数時間前までTVの中でプレーしていた人とは思えないほど穏やかな、
普通のお父さんの表情だったそうです。
「ON」も、家に帰ればしっかり「OFF」の顔になるんですね。
 
ただもちろん、娘たちが寝静まったあとにはバットを振ったりしていたそうで、
ご本人たちの中では野球を忘れる瞬間は無かったのかもしれませんが、
少なくとも家族の前ではしっかり切り替える、その意識を強く持っていらしたようです。
簡単そうで中々出来ない気持ちの切り替え、大事にしなければ、と感じました。
 
でもひとつ、切り替わらない現象があるようです。
三奈さんのお父様はご自宅でも、「あのワンイニングは...」、といった具合に自然と英語が混じるようで...
あの明るい話し方や表情だけは、家の外でも中でも変わらないようです。