11月6日 鈴木 健

『最強の味』
「忘れられない味」ってありますか?子供の頃にお小遣いで買った懐かしい駄菓子、
優しく温かいおふくろの手料理、大人になって知ったグルメ・・。
食べるとスイッチが入るような、心に残る最強の味。
私には2ヶ月に一度は無性に食べたくなる味があります。


『味』は甘い・辛いなどの味覚のほかに、
人間味のように『個性』を表す文字としても使われます。
あるサッカー解説者の方が、「選手に大切なのは、スキルの上手さより、個性」と言っていました。
勝負をモノにするには強い個性(戦う気持ちやストロングポイント)が必要だと・・。
それはアナウンサーにとっても同じ。スキルを身につけることはプロとして当たり前、
そこに個性である味(人間力)が加わると強いアナウンサーになれるのだと思います。
そういう私は50歳を過ぎても修行が足りず、なかなか味を出せずにもがき続けております。


そんな情けない私にとってのやる気スイッチが、無性に食べたくなるあの味。
香りをかいだ瞬間にがむしゃらだった若い頃を思い出し、
口に入れれば明日へのパワーが湧いてきます。
初心にかえって頑張ろうと思わせてくれる、いつまでも変わらない味。
初めて食べた時の感動は30年間消えません。


茶色い食べ物って美味しいけれど高カロリーだから、年齢を考えて、
「モウ、タベルナ!」と言われても、今年中にあと2回は初心を味わいに行こうと思います。
ただ、人間力より身体のほうが大きくなりそうですが(笑)