10月14日 町田 浩徳

人間の力ってすごい
 
だって聖徳太子は10人の話を一度に聞けると言われたし、
円周率を10万ケタ暗記した人だっているらしい。
パラシュートなしで高度7600メートルからスカイダイビングをしちゃう人もいれば、
10分で69本のホットドッグを食べちゃう人もいる。
個人的には、口の中でさくらんぼの茎を結ぶ人もすごいと思うし、
「痛いの痛いの飛んでいけ~」と言って泣く子の痛みを取っちゃうママもすごい。
スマホで相手にメッセージを送った瞬間、
相手も全く同じタイミングで送ってきて驚いたこともあれば、
目覚ましが鳴るちょうど1分前に自力で起きることだってあったっけ。
 
学校の授業でも習わないし、科学の力でも証明できない「人間の力」ってあると思う。
 
リオ五輪の女子ウェイトリフティングの三宅 宏実選手。
腰痛を抱えながらも 失敗すれば記録なしに終わる3回目の試技でスナッチ81.0kgを挙げ、
銅メダルがかかった最後の試技でもジャーク107.0kgを挙げちゃいました。
しかも挙げたままで「やった~♪」てささやくんです女の子らしく。
腰痛持ちの48㎏の女子が107㎏を持ち上げるってすごくないですか?
いや、残り1秒で逆転金メダルの女子レスリング48㎏級の登坂 絵莉選手もすごすぎた。
これからは、48㎏の女性を見る目が変わりそう。
 
というわけで箱根駅伝予選会である。
 
今週の土曜日(10月15日)東京・立川市で、
来年のお正月にある第93回箱根駅伝に出場するための
予選会が行われ、日本テレビでも生中継される。
予選会は20㎞のコースを選手が一斉に走るので各大学のタスキは存在しない。
でもタスキが見えないのに「仲間」の絆がはっきりと見えるのはなぜだろう。
この1年間あるいは4年間の努力の成果が箱根本戦出場に結び付く大学もあれば、
予選敗退となっても、箱根出場に向けて4年間ひたすら仲間と走り続けた充足感にあふれる大学もあるだろう。
本戦の箱根路には無いドラマが東京・立川市にはあるのだ。
そこでもまた、人間の力に驚かされることになるだろう。
極限まで鍛え上げられた箱根ランナーの肉体。
男子学生でも体重「48㎏」の選手が多いのは気のせいか。