story

#7 / 2018.02.28

陽人(守永伊吹)の悪気ない行動が、死者を出すほどの火事を起こしたことを理市(瑛太)から知らされた亜乃音(田中裕子)は、自分の罪に気づいていない陽人と玲(江口のりこ)を守るためニセ札作りへの協力を決意する。
るい子(小林聡美)舵(阿部サダヲ)も協力を申し出る中、ハリカ(広瀬すず)だけは犯罪に巻き込みたくない亜乃音はニセ札作りをハリカに隠すことに…。



ハリカが彦星(清水尋也)の治療のために大金を必要としていると知った亜乃音は、ニセ札作りに惹かれるハリカを諭しながらも心の内に葛藤を抱える。
理市の主導のもとニセ札作りにやりがいを感じる舵に対し、亜乃音とるい子は温度差を感じつつ作業は進み…。



そんな中、昼夜を問わずバイト漬けだったハリカが久々に帰ってくるという連絡を受けた亜乃音は心が弾む。しかし、おすそ分けに訪れた万平(火野正平)にうっかりニセ札の千円札を渡してしまい…。
さらに、亜乃音が不在のうちに理市と舵のニセ札作りを手伝っているハリカをみつけた亜乃音は、血相を変えてハリカを止めるが…。



玲との関係を後悔する亜乃音は、他人のハリカに対し母親のように振舞ってしまう自分を制しながらも、ハリカの幸せを願わずにはいられず…。しかし、ハリカが返した言葉は亜乃音の胸を締め付けるのだった―。
一方、彦星を探し訪ねてきた同級生・茉歩(藤井武美)にはある目的があるようなのだが…。


かつて玲(江口のりこ)のアパートで死者を出した火事の本当の原因が、陽人(守永伊吹)の悪気のない行動にあったことを理市(瑛太)から知らされ、脅迫を受けた亜乃音(田中裕子)。自分の罪に気づいていない陽人と玲を守るために、ニセ札作りへの協力を承諾する。亜乃音に義理を感じるるい子(小林聡美)と、物を作ること自体に魅力を感じている舵(阿部サダヲ)の協力の申し出を断れない亜乃音だが、ハリカ(広瀬すず)だけは犯罪に巻き込むまいと、ニセ札作りを隠すことにして…。



そんな中、余命一年という彦星(清水尋也)に最先端の医療を受けさせたいハリカが、大金を必要としていることを知った亜乃音は、ニセ札作りに惹かれるハリカを表面上は諭しながらも、心の中に葛藤を抱える。そして、夜勤のアルバイトも始めたハリカが睡眠時間を削って1800円の時給を手にしようと働く中、林田印刷所では理市の主導による「機械と人を騙すことのできる完全なニセ札」作りの製造が始まる…。目標に向かって力を合わせるニセ札作りに、やりがいを感じてはりきる舵に対し、亜乃音とるい子は後ろめたさと理市への警戒心から気が進まず、それぞれに温度差を生じながらも作業が進んでいくが…。その頃、彦星のもとには、彦星を探し訪ねてきた同級生・茉歩(藤井武美)がいて…。



そんな中、アルバイトで家を空けていたハリカから久々に帰ってくるという連絡が入る。血の繋がらない娘との間に、愛情はありながら親子関係を築けなかった亜乃音は、ハリカに対して母親のように振舞ってしまいそうになる自分を制しながらも、心が弾む。しかし、その夜カニのおすそ分けに訪れた万平(火野正平)に亜乃音は財布に入れていた未完成のニセ千円札をうっかり渡してしまう。翌日、職場で万平の目を盗んで渡してしまったニセ札を取り戻そうとする亜乃音だが、万平は亜乃音の様子がおかしいことに気付いていて…。



一方、ハリカが寝ている隙に印刷機を動かしていた舵と理市は、ハリカにニセ札作りの現場を見られてしまう。帰宅した亜乃音は平然とニセ札作りを手伝うハリカを見て血相を変えて止めるのだが…。普通の19歳のように自分が楽しく生きることを考えて欲しいと願う亜乃音に対し、ハリカは本当に守りたい約束のためなら何もいらないし一生牢屋に入ってもいいのだと話す。そして、亜乃音の反対を振り切って、理市のもとに向かったハリカは、ニセ札作りのアジトである別宅で、自分も手伝わせてほしいと頼む。しかし、亜乃音の弱みを握っているかのような理市の発言に不信感を抱いたハリカは、亜乃音がニセ札を作ることになった理由を確かめようとするが、理市は、陽人の動画を見せ、自分の望みと、亜乃音の望みを交換しただけだと言う。それを聞いたハリカは激昂し、理市を殴りつけ、別宅を去っていった。家に帰ったハリカは、亜乃音にニセ札を作ることになった動機を知ったと告げる。すると亜乃音は、ハリカを悪事から遠ざけたいがゆえに、つい本当のお母さんのような気分になってしまったのだと、自分を責めるが、ハリカにとってはそれが何よりも嬉しい言葉で思わず涙があふれてきてしまう。そんなハリカに亜乃音は、何かあったら自分がお母さんになってハリカを守ると宣言し、ニセ札作りを望むハリカに好きにしていいと言うのだった。こうして、ハリカも作業に加わり完成させたニセ千円札を携え、亜乃音、るい子、舵、そしてハリカの四人は人気の無い場所にある飲み物の自動販売機に臨むのだった。挿れたニセ千円札は、ことごとくはじかれてしまうも、亜乃音が手にした一枚を挿れた瞬間、自販機のボタンが点灯。興奮のあまり四人はそのままニセ千円札で買った飲み物で祝杯をあげるのだった。
一方、黙々とニセ札作りの研究に勤しむ理市は、妻・結季(鈴木杏)に別宅に入る姿を目撃され、中まで入ってきた結季はただその怪しい雰囲気に理市を問いただすことしかできず―。





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