ぶらり途中下車の旅

織物の街、青梅の地で明治元年創業された「ホットマン」。こちらでは、「1秒タオル」という商品が大人気です。「1秒タオル」とは、1cm角の切れ端を水に浮かべたときに1秒以内に水中に沈み始めるタオルのことで、吸水性が非常に高いということを示しています。この吸水性の秘密は、丁寧な洗い加工によるもの。タオルを製造加工する過程で綿が本来持っている油分を綺麗に取り除くのだそうです。
また、こちらのファクトリーショップでは、ショーウィンドウ越しに「シェニール織り」の製造工程を見ることができます。「シェニール織り」とは18世紀にヨーロッパで生まれた技術。非常に手間ひまの掛かる工程で製作され、使われている織り機は30年ほど前に店をたたんだドイツの工房から譲り受けた貴重なものだとか。世界中でも数少ない手織りで今も作られていて、熟練の職人でも1日に3.5メートルほどしか織ることができないそうです。