STORY

第三首
いまはただ
2025/7/23

藍沢めぐる(當真あみ)が退部を撤回し、白野風希(齋藤潤)、村田千江莉(嵐莉菜)、奥山春馬(高村佳偉人)が新たに入部。与野草太(山時聡真)もあわせて部員が5人になった梅園高校競技かるた部は、団体戦に出場することが可能になり、滋賀県近江神宮で行われるかるたの全国大会を目指すことに!

とはいえ、素人の寄せ集め。めぐるは体力がなく“払い練”でバテバテだし、千江莉は歌を覚えるのに四苦八苦。今のペースで東京都予選大会に間に合うかどうか…。不安な一同は、日々の部活動に加え、かるたのクラブチームともいえる“かるた会”に所属してレベルアップを図ろうとする。

大江奏(上白石萌音)の口利きで、地域のかるた会『府中夕霧会』の門をたたく梅園メンバー。『夕霧会』の会長は、瑞沢高校かるた部OBの“肉まんくん”こと西田優征(矢本悠馬)。奏の同級生なら簡単に入門させてくれるかと思いきや、西田は「入門条件は、俺から3枚取ること」と入門テストを突き付けてくる。千江莉は「50枚中、3枚でいいの?」と高をくくるが……最強クラスのかるたー・西田は『渡り手』『囲い手』『戻り手』など技のオンパレード!めぐると千江莉は2人がかりで挑むものの、手も足も出ず、1枚も取ることができないまま不合格。春馬も予想外の問題が生じて不合格となり、結局、合格できたのは風希だけ…。

一方、奏は、『夕霧会』で出会った憧れの専任読手・中西泉(富田靖子)から食事に誘われすっかり舞い上がり…。心ここにあらずの奏をよそに、めぐると千江莉は2週間後の再テストへ向けて猛特訓を開始!そんな中、めぐるは千江莉の秘密を知ってしまう…。

最強クラスのかるたー・西田から札を取る秘策とは!?千江莉が野球をやめた本当の理由が明らかに!

以下、ネタバレを含みます。

2週間後に行われる『夕霧会』の再テストへ向け、めぐると千江莉の猛特訓が始まった。西田との対戦で敵陣を1度も攻めることができなかっためぐるは体力づくりと体幹を鍛えることに重点を置き、千江莉は歌を覚えるところからやり直し。
一方、同じくテストに不合格だった春馬は、試合になると原因不明の目まいに襲われ、使いものにならないことが判明。すでに別のかるた会に所属してC級選手でもある春馬は、今後はマネージャーとしてみんなをサポートすると宣言し、奏に「読みを教えていただけませんでしょうか」。奏が練習に顔を出せないときのために準備しておきたいという春馬に、奏も喜んで指導する。

再テストに向け特訓を重ねるめぐると千江莉は、野球部の部室からこっそり拝借したリアクションボールを使って反射神経を鍛える。練習の後、2人で野球部の部室にボールを戻しに行くと、野球部の優樹(山崎雄大)とばったり鉢合わせ…!優樹は千江莉のかるた部入部が納得できないのか、「似合わねー。野球バカのくせに」と言い放つ。千江莉は何も言い返せず、拳をギュッと握り締め…。そんな千江莉のことが気になるめぐる。

翌日、奏がみんなの前で歌の解説をしている最中に、千江莉に異変が起きる。『今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで 言ふよしもがな』。決して許されない恋をした藤原道雅が、伝えるに伝えられない思いを込めた歌。『私は泣く泣くあなたを諦めることにします。この無念をあなたに直接お伝えできたなら、どんなにいいだろうか』と解説する奏。すると千江莉は、自分でも気づかないうちに涙を流していて…。泣いていることをみんなに気付かれた千江莉は、逃げるように部室を去ってしまう…。

春馬の話では、千江莉はリトルリーグ時代から中学までずっとピッチャーで、幼馴染の優樹とバッテリーを組んでいた。2人の夢は、一緒に甲子園に行くこと。高校野球は男女が同じフィールドに立てないが、ルールが変わる一縷の望みを抱いていた。…が、高校に入ると千江莉は体力面で徐々に劣るようになり…。ある日、千江莉は突然、「野球飽きた」と告げて野球部を退部してしまった。体力差は確かにあるものの、千江莉の性格を考えるとそれだけでは説明がつかないという春馬。千江莉が野球をやめた本当の理由は何なのか…。
めぐるは部室を出て行った千江莉を追いかけ、「これを渡しに来た。視覚情報の方が覚えやすい人もいるから」と、自分で描いたイラストの束を渡す。歌を覚えやすいように、決まり字の語呂合わせを絵にしたのだ。何も聞かないめぐるを抱き締める千江莉は「気持ちに整理がついたらちゃんと話すから」――。

『夕霧会』の再テストまで残り1週間。めぐると千江莉の特訓はいよいよ最後の追い込み。めぐるはいつの間にか体力がついて練習でもバテなくなり、千江莉も百首テストに合格して札流しのタイムも更新。そんな2人のために、西田から札を取る方法を考える梅園メンバー。奏は「取りにいく札を絞って、他は潔く捨てれば2人にも十分チャンスがある」と言う。勝負の鍵は『友札』――。

毎日練習漬けのめぐるは、疲れがたまって塾でもウトウト。秋の3連休に塾の特別合宿があるらしいが…。一方、バイトの方は、かるたに集中するために全部やめてしまう。

「監督に言われたんだ」――。千江莉がようやく、野球部をやめた本当の理由をめぐるに明かす。本来なら優樹は十分レギュラーを狙える実力だが、千江莉とのバッテリーにこだわる優樹は、千江莉以外とは絶対に組まないと監督に伝えていた。それを監督の口から聞いた千江莉は、優樹のために自ら身を引いたのだ…。このことを優樹が知ったら、きっと優樹も野球をやめると言い出すに違いない。だから優樹には絶対に知られちゃいけない。千江莉が『今はただ』の句で涙を流したのは、歌を自分の境遇に重ねたからだった…。「かるたってすごいよな。男も女もない、そんな競技、ほかにある?」という千江莉は「待ってろ競技かるた。かるたクイーンになって、名人をぶっ倒してやるから」。その想いを、めぐるも受け止めて――。

梅園メンバーが見守る中、めぐると千江莉が西田の再テストに挑む。勝負の鍵となる『友札』とは、決まり字が途中まで同じ札のこと。3字決まりの『いまはただ』と『いまこむと』に的を絞っためぐると千江莉は、『いま』が聞こえた瞬間、それぞれの札を二手に分かれて取りにいき、西田が渡り手を払う前に『いまはただ』をゲット!1枚取って勢いづくめぐるは、体力トレーニングの成果を発揮、西田が反応するよりも先に敵陣の『むらさめの』を払う!さらに、6字決まりの通称『大山札』を囲い手で狙う西田の両サイドから、めぐると千江莉が手を伸ばし、慌てた西田のわずかな隙を突いて千江莉が札をかっさらった!ついに西田から札を3枚取ることに成功しためぐると千江莉は、『夕霧会』の入門が決定!
試合後、梅園メンバーは西田のお好み焼き店で打ち上げ会。西田と奏の高校時代の卒アルを見せてもらっためぐるは、千早(広瀬すず)の顔写真を見て、どこかで会ったことがあるような気がして…。
そんなめぐるに、また新たな悩みの種が発生!奏が発表した『かるた強化合宿』と、塾の合宿の日程が丸かぶりになってしまい…!