合唱コンクール前日。樫はいつものように藤田（出口夏希）、柳田（桑山隆太）と一緒に帰る。「こうやって3人で帰るのも今日で終わりなんだなぁ」。ほんの2か月前はクラスの端っこにいたのに、なぜか合唱コン委員になった上に、指揮者になって、みんなと一緒に練習を重ねてきた。いつまでも明日が来なければいいのに…そして迎えた合唱コンクール当日。緊張気味の3年C組に、担任の黒島（藤井隆）は「1か月前から考えてたんだ」と、ある言葉を掛ける――。

「松本城の前で歌う」練習をするため、樫は、藤田と2人で観光協会へ許可をもらいに行くが、観光協会の会長のハードルの壁が高そう!?しかし、観光協会の会長・星（大高洋夫）は「むしろ使ってください」と快く承諾する。松本をもっと面白い街にしたいという星は、「あなた、亀田屋酒造の息子さんですよね?」と、樫が知らなかった父・慎太郎の意外な一面を話し始める――。そして迎えた当日!星が「せっかくだから」と商店街の人たちを大勢呼んでしまい…みんなド緊張!一体どうなる!?

3年生にとって重要な三者面談が始まる。担任の黒島（藤井隆）は「親は気にしなくていい。俺はおまえたちの味方をするから」と柄にもなくカッコいいことを言ってクラスの笑いを誘うが、藤田だけは浮かない顔…。母・雪子（遊井亮子）が、合唱コンクールに反対しているのだ――。そして、藤田は東京の大学へ進学することを目標にしているが、それは正確には母・雪子の希望だったり…。しかし藤田は、クラスのみんなが悩みながらも自分の意思で進路を決めている姿を見て、「私もちゃんと言わなきゃ。自分のやりたいことを」。意を決して、雪子に本音を伝えようとするが、三者面談で「この子を委員から外してほしい」と黒島に要求する。そんな藤田の危機を知った樫たち3年C組が、藤田のためにできること――「届け、藤田さんの元に」!!

藤田はクラスメイトに朝練を提案。みんな賛成するが、オギノ（瀬戸琴楓）は家が遠すぎて朝練時間に間に合わない。「どうしよう…」と困っているオギノを、ハギノ（水沢林太郎）が「無理のない時間に来ればいい」と優しくフォローする。2人は最近いい感じだ。と思ったら、彼氏・亮平が登場して・・!――「おまえ、人の彼女に何ちょっかい出してんの?」。ハギノと亮平は一触即発の雰囲気に――!さらに、受験に不安を抱える竹内が夕方の合唱練習を休みたいと言い出し…他の人たちも「俺も勉強したい」とみんなも次々に帰ってしまう。一方、樫は黒島（藤井隆）に「何で受験目前に合唱やるんですか?」と疑問をぶつける。黒島の答えは…。

柳田は、失恋したとたん合唱の練習中もピアノを間違えてばかりでポンコツになってしまう。放課後、樫は藤田に呼ばれ、「何があったか知ってる?」と聞かれ、柳田のことを好きな藤田に事のいきさつを伝える。一方の桜間も指定校推薦がもらえず、凹んでいた。それを知った藤田は、「柳田、勉強教えてあげなよ」――藤田は柳田のことが好きなのに、柳田の恋を応援したくて桜間との距離を近づけようとする。樫は、藤田のことが好きだからこそ、自分に同じことができるだろうか…藤田の恋を応援できるだろうか…と自問自答する。そんな樫を黒島（藤井隆）がある場所へ連れて行く。翌日、樫はまた練習を休もうとする柳田に、「僕は、藤田さんが好きだ。」と宣言し――。柳田曰く「とても簡単なこと」という難題に、クラスメイトのため樫くんが挑む!

樫は、青木に怒られて、教室を出て行ってしまった錦木のことが気になって仕方がない。なぜ、錦木は合唱の練習に出ないのか・・・!?錦木が練習に参加しない理由は「音痴だから」だった。それもかなり重症の。参加したい気持ちはある、でも一緒に歌うとみんなに迷惑をかける…。みんなの合唱がうまくなればなるほど、錦木は居場所を失っていく気分だった…。しかし、樫は、「一緒に歌おうよ」と提案!クラスみんなで音痴解消大作戦が始まる!そして、樫が見つけた自由曲とは・・・!?

樫は栗田が財布の中にしまっていたハギノとの2ショット写真を見てしまう。栗田から「写真のこと、言わないでほしい」と頼まれた樫は栗田の心中を推し量り、なんで財布を開けてしまったのか…と頭を抱える。一方の栗田は、ハギノとの仲を「カップルみたいだな」と冗談でからかう親友の海老根（佐久間悠）に対して本気で怒ってしまい、友情に亀裂が生じ始める――。バラバラなクラスに悩む樫に、担任の黒島（藤井隆）は「自分だけの受け止め方でいいんじゃないか?そしてバラバラな歌声だから、交わったときにハーモニーになるのでは?」と教えるが…。そんな時、栗田から「自分のパートをバスに変えてほしい」と言われ――3年C組のバラバラな思いはどうなってしまうのか!?

遊んでばかりで練習に身が入らないみんなをまとめることができず、樫はハギノ（水沢林太郎）に助けられてばかり。リーダーの難しさを痛感していると、テノールの伊調（山下真人）とアルトの鈴竹（飯塚純音）から「声が出しづらい」と悩みを打ち明けられる。テノールの伊調は声が高いため低音を出すことが苦しく、逆にアルトの鈴竹は他の女子より声が低いため高音を出すことが難しいと言うのだ。「どうしようもない」と肩を落とす2人のために、樫はある行動に出る――。そんな樫のささいな動きが、やがて3年C組の合唱に小さな変化を生むことになり・・・!

藤田の宣言に、樫は呆気にとられてしまう。クラスのみんなも「さすがに優勝は無理」「そもそも優勝したいと思ってない」と口をそろえて取り合わないが、「花高てぬぐい、欲しくないの?」と藤田が問い掛けると、3年C組の意識がガラッと変わる――。
合唱コンクールに向け、練習がいよいよ始まろうとしていた…が医学部志望の竹内（花岡すみれ）が待ったを掛ける。竹内は「合唱より受験を優先すべき」と提案。みんなも竹内の意見に同調し始め、クラスの士気は一気に下がってしまう。藤田の悲しそうな表情を見た樫ができることとは・・・?