事務所の存続がかかる舞台「愛おしい子」の本番まで、残り5日。大女優・朝倉紫乃(寺島しのぶ)の演技に背中を押され、芸能4部のタレントたちも着実に成長を遂げていた。
舞台のプロデュースを任された美和(川栄李奈)は、先輩マネージャー・木村(千葉雄大)とともに、舞台成功に向けて奔走する。
しかし、チケットの売れ行きは思うように伸びない。そんな中、美和は犀川(安田顕)から、動員力のある真田祐士(山田涼介)の出演を提案される。だが、今の自分が彼を舞台に立たせれば、かえって彼のキャリアを壊してしまうのではないか―。その迷いから、美和は真田に相談すらできずにいた。
そんな矢先、さらなるアクシデントが襲う。開演直前、紫乃が足を骨折。主役不在のまま初日の舞台は中止となる。だが紫乃は「車椅子でも舞台に立つ」と固い決意を示し、2日目以降の出演を宣言する。仲間たちのひたむきな姿に心を打たれた美和は、改めて真田に会いに行き、「この作品には真田くんが必要です」と想いを込めてをオファーを出す。
だが真田は同日、国際映画祭のレッドカーペットアンバサダーとして登壇するスケジュールを抱えていた。それは、犀川が水面下で用意していたものであった。舞台と映画祭、ダブルブッキングという難局の中、美和は皆の協力を得ながら、両方を成功させる道を模索する。なんとか、真田はレッドカーペットと舞台を両方させ、大成功を収める。
だが、喜びも束の間、犀川のスキャンダルが報じられる。それは、過去の美和へのパワハラやTOYOプロの諸問題をすべて自らリークし、全責任を背負って会社を去るという、犀川の真の目的であった。美和を含むTOYOに関わる人々の人生を再生させるための、決着だった。
静かに会社を去ろうとする犀川に、美和が声をかける。彼は一枚のメモを差し告げる。「セリフです。読んでください。」美和はその一行を読み上げる。「私は、芸能4部部長、神田川美和です」。
時が流れ、TOYOプロはSEKAIプロへと社名を変え、新たなスタートを切る。1部の部長には玲子(吉瀬美智子)、2部は千秋(華優希)、3部は木村、そして4部の部長は美和。
さらには海外支部も新設され、その部長席には犀川の姿がー。
一方の真田はSEKAIプロ海外支部の第一号タレントとして旅立つことに。別れを惜しむ美和に、真田は静かに告げる。「俺の光が、世界に届いたら、また日本に戻ってくる。その時は、結婚しよう」。驚く美和に真田は言う「叶えない恋を実らせよう」と。そして美和は告げる「その前に言わせて。私は、真田くんのことが好き」―。
それぞれが選んだ、それぞれの未来へ。「それでは本番、ヨーイ、スターツ!」