STORY

#2
態度サイアク新人の才能、発掘せよ!
2025.4.27

かつて国民的天才子役として名をはせた神田川美和(川栄李奈)は、過去を隠し「隅田川道子」という別名で芸能事務所・TOYOプロダクションに仮採用される。ドS上司・犀川真一郎(安田顕)から任されたのは、クセツヨ&売れてない連中の集まる“底辺部署”の芸能4部!先輩マネージャーの木村三太(千葉雄大)はいまいち役に立たないし、芸能1部・2部を統括する敏腕部長の川島玲子(吉瀬美智子)からは長々と嫌味を浴びせられ、美和の前途は多難。しかも正体がバレたら即クビというまさに崖っぷちの毎日!

そんな中、ドS上司・犀川の指令でスカウトしたのは、“態度サイアク新人俳優”の後藤沙紀(富田望生)! 声は小さく、受け答えは曖昧。プロデューサーにも挨拶せず、ついには美和が必死で取ってきたオーディションを「やりたくないです」とドタキャン!「辞退ってどういうこと!?」芸能4部の面々は激怒し、ついに毒舌新人マネージャー・美和が一喝。「目の前のチャンスを手放すような人は、4部には必要ない!ここにいていいのは本気の人間だけです!」

その言葉に、無口だった沙紀はようやく口を開く。彼女が抱えていたのは「吃音」。それが知られたら、胸に秘めてきた俳優の夢が絶たれてしまうと怯え、ずっと隠していたのだった。

沙紀の思いを知った美和は、発音練習や芝居のレッスンを共に重ね、2人の間に少しずつ絆が芽生えていく。だが沙紀はまだ自分に自信が持てないままー。

そんなある日、芸能4部の顔見世公演でひとりが欠席し、突然沙紀に出番が回ってきた!吃音がありながらも舞台に立つ沙紀。その真っ直ぐな芝居に、観客たちは心を打たれ…沙紀はささやかだが確かな一歩を刻む、心に残る俳優デビューを飾るのだった。