港町の野母崎ならではの魚を材料にしたおやつ。
材料となるエソは小骨が多く雑魚とされており真鯛やスズキなどの漁の際に混ざってくるものをちょこ焼きに使っている。砂糖をたっぷりと使うことから、昔は正月や冠婚葬祭の時しか食べられない贅沢なものだったが、今では地元の学校給食になるなど、野母崎の代表的なおやつとなっている。

長崎県野母埼の家庭には明治時代から伝わる、ちょこ焼きを作るためだけに使うちょこ焼き器が残っており、今でもそれを使ってちょこ焼きを作っている。
形状がたこ焼き器に似ているがたこ焼よりも古い歴史を持つ。名前の由来はくぼみがお猪口の形に似ているため。

作り方
材料 エソ 500g、卵 20個、砂糖 200g、塩 少々、酒 適量
@ 野母崎で獲れるエソなどの白身魚を包丁で刻み、すり鉢ですり身にする。
A すり身に塩と酒、砂糖と卵を加え混ぜ合わせる。
B ちょこ焼き器にAを注ぎ焼き上げる。
C 具が焼けて表面が盛り上がってきたら竹串を使いひっくり返す。
D 場所を入れ換えて焼き具合を調整し、中まで火が通ったら完成。