香川県は引田の沿岸部に伝わる浜のおやつ。戦後の食糧不足の際、引田で盛んだった「コノワタ」作りでナマコの身が捨てられていたため、手に入らないもち米の代わりになまこを餅に見立てて、きな粉と砂糖をまぶすのでぼた餅という名がついた。砂糖の甘味とナマコの塩味が織りなす不思議な味がする。

江戸時代から引田で行われている伝統漁法。船の舷側から箱眼鏡で海底を覗き、先端が鉤状になったカケジと呼ばれる道具を使い、魚介類を引っ掛けて獲る。

作り方
材料 ナマコ 5〜6匹、砂糖 50g、きな粉 80g
@ 腸を取り除いたナマコをぶつ切りにする。
A 沸騰した湯の中に切ったナマコを入れて1分から2分さっと茹でる。
B 湯がナマコの色素で茶色になったら湯から取り出し、冷水でさっと冷やす。
C 水をよくきったナマコに砂糖ときな粉をまぶして完成。