鶏卵素麺は、卵の黄身と砂糖を原料にして作られる素麺の様なお菓子。博多の代表的な銘菓で安土桃山時代にポルトガルから伝わった。伝来当時は、卵素麺と呼ばれ、江戸期には寛永20年(1643年)に発行された「料理物語」を始めとした暑気の料理支所に収録されている。

承天寺は聖一国師(しょういちこくし)が開山になり、鎌倉時代に建てられた寺。
聖一国師は、宋より製粉技術を記した「水磨の図」を持ち帰り、その技術を基に饅頭や麺の製法を日本に伝えたとされる。それ故、承天寺は饅頭発祥の地とされ記念碑が建てられている。

作り方
1.砂糖と水を火にかけ、沸騰状態にする
2.卵から黄身だけを取り出し、さらしを用いて濾し出す。
3.底に2つ穴のある筒の穴を指でふさいで卵黄液を入れ、沸騰蜜の上から鍋の外周に沿って円を描くように卵黄を落とす。
4.火が通った鶏卵素麺を箸で形を整えながら蜜からあげる。
5.一日乾燥させ、両端を切りそろえ完成。