かっぽ鶏とは、若い淡竹(はちく)に、鶏やしいたけなどを入れて、そのまま火にくべた料理。
竹から出るエキスと、鶏肉などの旨みが混ざり合う、自然の味。
竹に水を注ぐと「かっぽかっぽ」と音がすることから、地元では竹のことを「かっぽ」と呼ぶ。古くは山仕事の際、食器代わりに、水筒代わりにと、竹を使っていたことが始まり。
鶏肉は、アミノ酸がバランスよく含まれた良質のたんぱく質が多い。脂質が少ないため、消化吸収率が高い。ビタミンA やB6 が多く、粘膜を強化し、免疫力を高める効果もある。
さらに、その竹の中に日本酒を入れたかっぽ酒も、スタミナがつく先人の知恵。

高千穂町は、総面積の83%が山林。昭和30年頃から林業が盛ん。標高が高く気温が低いため、木の成長が遅く、年輪が詰まった、硬く良質の木材となる。
かっぽ鶏に使われる淡竹(はちく)も多く生えている。

作り方
@ 竹筒に、地鶏(一羽丸々ごと、肉/内蔵)、黄味、しいたけを詰める
A 竹ごと火にかけ、中の汁が沸騰したら出来上がり