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鯨肉供給が比較的容易だった九州地方では、日常的な食材として鯨肉が利用され、特に漁場の近接地域には、多様な鯨料理が存在した。古式捕鯨業時代に約170年間にわたって捕鯨が行われた生月島(長崎県平戸市)での鯨料理を紹介した「鯨肉調理法」からも窺い知る事ができ、いくつかは現在まで継承されている。
近代捕鯨業時代に入っても、福岡、佐賀、長崎の北部九州三県が国内第一の鯨肉の消費地で、北九州の工場労働者、筑豊の炭坑労働者、若松港や門司港の港湾労働者(仲士)によって、塩鯨などの鯨製品が多く食べられていた。特に炭坑では、坑内の気温や温度ガスの作用で塩魚などは早く腐ってしまうが、塩鯨を弁当に入れていくと美味しく食べられたという。
クジラ肉は牛肉、豚肉、鶏肉と比べ、ビタミンA、低コレステロール、低脂肪、低カロリー、高タンパクの健康食。コラーゲンもたっぷり入っている。 |
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1 本皮の表面にあるビニール質の膜があるので包丁で取り除く。
2 皮、うねす、さえずりを薄切りに切る(約2mmほど)。
3 本皮はお湯で2〜3分茹でて脂分を落とす。
4 刻んだ人参、牛蒡、糸コンニャクを米が入った鍋に入れる。
5 醤油、酒、みりんで味付け。
6 調味料を入れて水を足し、30分程炊けば出来上がり。 |
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