渚の記録

東京湾の赤潮

プランクトンの増殖

7月初旬、DASH海岸の海水が1か月前と比べ濁っていることに気づく。
その原因はプランクトンの増殖。
東京湾は河川の流入が多い為、大量の生活排水が流れ込む。それが栄養(リン、窒素)となり、プランクトンたちの餌となる。
夏になるにつれ海水温が上昇し、さらに梅雨により河川の水の流入が増えると、プランクトンが増殖し海水が濁る。

東京湾の赤潮

プランクトンの増殖が一層激しくなると、「赤潮」となる。
赤潮とは、増殖しすぎた植物プランクトンの色素で海が赤く色づく現象。そのプランクトンが死んで沈むと、分解される際に海中の酸素を使用する。そのため海底付近の酸素不足を引き起こし、生物が窒息死する。また、毒をもったプランクトンが赤潮になると、その毒が生物を殺してしまうという。

プランクトン調査

毒を持つプランクトンがDASH海岸にいるのかどうかを調べるために、東京海洋大学のプランクトン研究の権威である石丸教授の元に。
そこで発見されたプランクトンは、ヘテロシグマ・アカシオという、有毒のプランクトン。
魚のエラに付着すると、活性酸素を出し、呼吸機能を壊してしまう。

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