渚の記録

夏の干潟と夜の干潟の観察

干潟の持つ冷却効果

DASH海岸の干潟付近は気温の割に涼しく感じられた。これは水分が蒸発する時に発する気化熱によるもの。気化熱によってDASH海岸の干潟も、湿った砂地や海水が蒸発する時に、周囲の熱を奪っていくため周りの気温が低くなる。

貝殻風鈴

城島の提案で、海岸に落ちていた牡蠣の貝殻を使って、風鈴をつくった。

材料
・流木(細い、薄い、平らなもの)
・たこ糸
・牡蠣の貝殻(大きめのもの20個ほど)
・釘

流木の側面に、キリやドリルなどで5カ所穴を開ける。
またはそのままの状態で巻き付ける箇所を決める。
(今回はそのまま巻き付けて使用)

貝殻の穴を開けたい所に釘を当て、トンカチで叩き穴を開ける。
※強く叩きすぎると割れてしまうので注意。

たこ糸を60cm×5本に切る。
貝殻を下になる部分から順に等間隔でたこ糸を通し結んでいく。これを5本作る。

赤潮対策の効果

赤潮の発生から一ヶ月、海岸の海水は高い透明度が戻っていた。前回、赤潮対策のためにつくったムラサキイガイのイカダを確認してみると、竹部分はホソジュズモが覆って、更に網の外部には浄化効果を持っているヨーロッパフジツボが付着していた。その間には、ケフサイソガニの姿も確認できた。
そして、数多くのムラサキイガイの稚貝も見られた。

アサリの確認

DASH海岸の干潟部分を調べてみたところ、待望の体長1cm程のアサリの稚貝を発見することができた。
そして、水中に酸素を供給させるために、ドグワを使って、海底の砂を耕していく。この酸素を作り出しているのはプランクトンの珪藻。酸素を供給させることで水中の微生物に有機物の分解を促進させる。

夜の干潟の観察

木村さんいわく夜は魚が活性化する時間帯。そこで、夜の干潟を観察することに。
大手ダモと呼ばれる漁具を使い、地を這わせるように追い込んでいくと、アシナガゴカイ、クサフグ、コトヒキの姿を確認することができた。

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