渚の記録

春の海岸、海底ハウス

ナマコの砂の通り道

ナマコを発見したのは、DASH海岸の干潟から300m沖の海底だった。そのナマコたちを海岸に来てもらうために、イカダの下に岩場を設置したが、ナマコはなかなか来てくれない。そこで、ナマコが好むという砂まじりの泥の通り道をイカダの下の岩場まで作る。
その数日後、その道を通って来てくれたナマコは、無事に岩場まで来て棲みついてくれた。

セルビン(びんどう)

魚を捕るための、昔から広く使われてきた漁法の一つ。入り口は広く作り、出口は狭く作られているため、一度入った魚はなかなか出ることが出来なくなる。
一般的に魚は、物や障害物などの壁があるとそれを伝って泳ぐその習性を利用したもの。
びんどうをペットボトルで作ったものをセルビンという。

船の科学館と「海底ハウス歩1世」

東京都お台場にある船の科学館は、1974年7月に開場した、海と船をテーマにした科学館。
船舶の歴史や構造の解説をはじめ、様々な展示などを行っている。
この船の科学館に展示されている「海底ハウス歩号1世」は、民間初の海底宿泊施設。
1968年9月に、愛媛県宇都宮鉄工所の田中和栄氏によって作られ、愛媛県吉田湾の海底10mに設置された。
ハウス内は、長さ7m、幅3m、天井の高さ2.5mの広さに、外は鉄骨製だが、内側は木製。
さらに空気と水道・電気は陸上から引き込み、トイレやシャワーも完備。生活空間は居間2畳ほどの空間に最大で7人の大人が生活できた。
当時、少年マンガ雑誌などにも大きく取り上げられ、一大ブームとなった。

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