渚の記録

ワカメづくり

ワカメづくり ~種付け~

2010年4月、DASH海岸に打ち上げられた5株の流れワカメを使い、ワカメづくりに取り掛かった。
ワカメ漁師の田村さん指導の元、まずはワカメの根元部分のメカブを切り取り、日陰干し。
そうして、遊走子と呼ばれる胞子を出やすくした後、きれいな海水に入れる。
海水内に遊走子が放出されたところで、種糸を巻きつけた枠を沈め、その糸に胞子を定着させる。

ワカメづくり ~小屋づくり~

春から夏の間、安定した環境をつくり、ワカメの生長を管理するための小屋。
高い水温と強い日差しが苦手なワカメの為に、小屋で水槽を囲い、周りは日差しを遮るよう、遮光ネットで囲んだ。
しかし、猛暑の強い日差しで、アオサと珪藻が繁殖。
そこで、すだれを使って、日差し対策を施し、遮光、風通しともに良くなった。
ここでワカメは胞子から配偶体、芽胞体(がほうたい)へと生長する。

ワカメづくり ~沖出しとワカメイカダ~

秋になり、ワカメが、葉のような形の芽胞体(がほうたい)になっていれば、沖出ししてもいい合図。
低い水温で生長するワカメは、今後海から栄養を摂取し、光合成を行う。
枠から外した種糸を、太いロープに間隔をあけ、ワカメの芽が傷つかないように挟み込む。
観測台の沖に、太い竹をロープでつないだイカダを設置。そこに種糸を挟んだロープをのれんのように結びつける。
ワカメはこれから寒くなるにつれて、どんどん生長し、春には収穫できるはず。
DASH海岸のワカメづくりはうまくいくのか?

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