渚の記録

ヨシ原づくり ~竹筒~

ヨシ原づくり ~竹筒~

DASH海岸のヨシは、梅雨の生長期を迎え、21cmの背丈だったのが約2倍の55㎝に生長。更に、地下茎から新芽も次々と出始め、19本から35本と本数も増えた。
しかし、順調に見えたヨシだったが、夏になり、赤潮が発生すると、ほとんどが枯れてしまう事態に。
その原因は、ヨシの土壌に生物が棲みついていないことだった。
地下茎から、毛細血管のように根を這わせる抽水植物のヨシ。
ヨシ畑にカニなどの底生生物が穴を掘り、土壌を耕すことで、空気や汽水の栄養が根元に届き、生長することができるが、DASH海岸のヨシ畑には、それらの生物がいないため、土の中の根まで栄養がうまく届いていなかった。
対策として、ヨシの周りに、側面に穴を開けた竹筒を5本さした。
この竹筒に栄養豊富な赤潮の混じった汽水が流れれば土が撹拌され、空気が混ざることで土も柔らかくなるはず。
竹筒を埋めて一カ月、ヨシは新たな新芽が計12本出ていた。
土壌の地下茎にうまく栄養が行くように改善された結果か?
後は、カニや貝などの生物が棲みついてくれるようになれば、ヨシ畑の環境は更に改善され、ウナギなども棲みついてくれるはず。

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