東京湾の歴史

歴史1


関東地方の南部、房総半島と三浦半島に囲まれた東京湾。現在はほとんど埋めた地となっているが、その昔、東京湾は広大な干潟があった。
千葉県の富津から湾奥、横浜まで広大な干潟が広がっていたが、江戸時代から続く埋立てにより、干潟の面積は年々減り続けている。
干潟には微生物により有機物が分解されるため水質浄化の効果があり、貝類や魚類、鳥類など多様な生物が生息していた。

・かつての東京湾の姿

鎌倉・室町時代東京湾では品川・浅草付近を中心に船舶の交易が盛んに行われており、特に浅草に拓かれた湊は、「浅草湊」とも呼ばれ、水運の拠点としての姿があった。
江戸時代には東京湾内でも豊富な魚介類が捕れ、魚介類や、特に白魚を毎年将軍家に献納されていた。