今回の厄介者

カミツキガメ ~どう猛な見えざる怪獣~

特徴

生物

『カミツキガメ』
爬虫綱カメ目カミツキガメ科の大型種で、甲長が最大で50cm程度に達する。
頭部は大きく、腕は太くて発達した爪が特徴で、尾は長く、雄の方がより長くなる。
気性が荒く、動きも俊敏で、不用意に近づくと、強靭な力で咬みつかれる危険性もある。

原産地

アメリカ大陸原産の夜行性で、緩やかな流れの水辺に生息し、とくに水生植物や岩、沈水木などが多い場所を好む。
雑食性で、魚やカエル・昆虫・ヘビ・藻・果実なども食べる。

問題

1960年代に愛玩用に輸入され、数年前までペット用に大量に流通。
飼育は容易だが、大型に成長し攻撃的になるため持て余され、遺棄されたと思われる。
日本には天敵となるワニや大型のヘビはほとんど存在しないため、繁殖範囲を広げている。

専門家

加藤英明

静岡大学教育学部講師。
講師として学校で授業を行う傍ら、外来生物の捕獲・研究など保全生態学にも取り組んでおり、各地で講演や調査を行っている。

捕獲方法

産卵期(5月~9月)は、卵や子亀を捕食されないよう、広い池や沼から、田んぼの水路などへ移動するため、その周辺を探す。

夜行性で昼間は横穴に潜んでいる可能性が高く、さらに水草の多い場所を好むため、重点的にそういった場所に手を入れて探る。

カミツキガメは、前にしか進めないので、甲羅のようなものに触れたら、その進行方向から頭の向き見極めて、尻尾を掴んで捕獲する。

ただし、噛まれると怪我をする恐れもあるため、ステンレスワイヤーの入った防刃手袋をするなど、安全確保も必要。

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