今回の厄介者

ティラピア ~沖縄県 沖縄を牛耳る外来魚~

特徴

生物

『ティラピア』
カワスズメ科ティラピア属の淡水魚で、体長約30㎝。
アフリカ原産で、日本には、56年前に食用として輸入され、「イズミダイ」と名付けられたが、普及せず放されて野生化。獰猛な性格と、汚れた川でも海水でも生きていける体の強さを持つ。
メスは、口の中で子育てするマウスブリーダーで、稚魚が敵から襲われにくく、数が減りにくい。
沖縄の川に棲む在来魚の住処を奪ってしまった、まさに“沖縄を牛耳る外来魚"。

原産地

原産地は、アフリカと中近東とされる。
淡水、汽水の様々な環境に適応するが、低水温には弱い。
一方で、高濃度の塩水にも強いという特性を持つ。
魚には、側線と呼ばれる水の振動を感知する器官があるが、多くの魚が一本なのに対し、ティラピアは2本あり、より敏感に振動を感知することができ、危機回避能力が高い。

問題

餌や産卵場所をめぐって、メダカやタメトモハゼ、ヨシノボリ類などの在来の淡水魚と競合することなどが指摘されている。
また、爆発的な繁殖力があり、沖縄のほとんどの川に生息し、その数は100万匹とも言われる。

専門家

加藤英明

静岡大学教育学部講師。
講師として学校で授業を行う傍ら、外来生物の捕獲・研究など保全生態学にも取り組んでおり、各地で講演や調査を行っている。

捕獲方法

獰猛な性格で、振動などに敏感なティラピアを捕獲するのに有効なのは、まず、追い込む。

そして、追い込んだ先の網で一網打尽にする。

また、岩場の陰などにも潜んでいることが多いので、そこをポイントに待ち受けて網で掬うのも有効。

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