ヤマザクラの変種で、高さは15mに達する落葉高木。伊豆大島や房総半島などに多く自生する。伊豆地方では薪炭用にするので、「薪炭桜(タキギザクラ)」とも呼ばれる。3月~4月、新葉とともに白色の花を咲かせ、果実は1.2cmほどで5~6月に紫黒色に熟す。食用として流通することはないが、伊豆大島では、ジャムなどに加工。葉は塩漬けにし、桜餅に使う。潮風に強い桜で、防潮林にも有用とされる。