バカガイ科の1種でミルクイが正式名称。殻から出る水管は太くて長く、硬い黒皮に覆われている。内湾の水深30mの浅瀬の砂泥底にすみ、殻は砂泥中に潜って、水管のみ海底から上に出してプランクトンなどを食べる。名前の由来は、水管に、ミルという海藻が生えていたため。だが実際には海藻は食べない。現在では絶滅が危惧されるほどに減ってしまい、高級品となった。水管が主に食される部分だが、ヒモや貝柱も生食で美味。旬は冬。